第三十一話 しっかりした人その十一
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「このまま何もしないでね」
「ラインのやり取り位じゃ駄目なのね」
「それじゃあ付き合ってるレベルですらないから」
それでというのだ。
「もっとよ」
「積極的なのね」
「いかないと」
「どうしてもよね」
「どうしてもよ」
一華にこうも告げた。
「当たり前でしょ」
「それじゃあ」
「今度また合コンセットしようかしら」
かな恵は考えて言った。
「成海っちとお話して前のメンバーでね」
「それでお付き合いを深くするの」
「前よりもね」
「それじゃあ」
「そこでよ」
一華にまた強い声で告げた。
「前以上にね」
「達川君となのね」
「距離を縮めてね」
「わかったわ」
「他の皆もね、私もね」
かな恵は自分のことも話した。
「今以上にね」
「その為になの」
「そう、今度ね」
「合コン開くのね」
「そうしましょう、B組の潤ちゃんいるでしょ」
「ああ、あの娘ね」
「もう毎週合コン参加してね」
そうしてというのだ。
「彼氏さん探してるらしいわ」
「毎週なの」
「どうもね」
「あの娘かなり美人じゃない」
一華はその彼女の顔を思い出してかな恵に話した。
「女優さん並に」
「アイドルって言うよりもね」
「それでなの」
「それでもよ、性格も悪くないのに」
「しかも寮リブで女子力も高いでしょ」
「けれどね」
そうした好条件が揃っているがというのだ。
「出来ないらしいのよ」
「そうなのね」
「工業科それに普通科の子と会っても」
「彼氏さん出来てないのね」
「それで焦ってるらしいわ」
「何か婚活みたいね」
「値は一緒でしょ」
彼氏を作ることと婚活はというのだ。
「そうでしょ」
「そうなるの?」
「だって相手見付けるってことだから」
かな恵は一華に話した、言いながら水着のお尻のところに指をやって食い込みをなおすが男子達の目がここで一斉に光った。
「それでね」
「一緒なの」
「そうじゃないの?それでね」
「淳ちゃんもなの」
「かなり必死にね」
「毎週合コンに出て」
「必死みたいよ」
「そうなのね」
「それで必死でもね」
それでもというのだ。
「中々ね」
「彼氏さん出来てないのね」
「縁がないみたいなの」
「それは可哀想ね」
「けれど皆は違うでしょ」
ここにいる五人はというのだ。
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