第三十一話 しっかりした人その十
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「ここはね」
「積極的になのね」
「いくの、いいわね」
「じゃあ手をつなぐ位?」
「まずはそれ位ね、明男が持ってる漫画みたいに自分からホテルに誘ってぐいぐいっいうのはね」
「ホホホ、ホテルって」
一華はこの言葉を聞いただけで顔を真っ赤にさせた、見れば耳まで真っ赤になっている。その顔でかな恵に返した。
「まだまだ早いわよ」
「何言ってるの、私達の年齢でもよ」
「行くの?」
「そんな子いるわよ」
「そ、そそそそうなの」
「そうよ。そんな梟みたいにホホホ言わないでもいいわよ」
先程のホテルの時の言葉の調子に突っ込みも入れた。
「そこまでは言わないから」
「流石に」
「ええ、ホテルとはね」
「やっぱりないわね」
「けれど高校生で行くカップルもね」
「いるのね」
「もう二十歳になる頃には」
その頃にはというのだ。
「もうね」
「普通なの」
「付き合ってたらね」
「そんなものなのね」
「まあホテルもレジャーみたいになっててね」
富美子も言ってきた。
「色々設備あるしね」
「このお話前にもしなかった?」
「したかもね、けれど実際によ」
富美子は理虹に応えて話した。
「そうしたね」
「レジャーにもなってて」
「色々設備あるのよ、プレステとかカラオケとかね」
「そういうのもあるのね」
「ルームサービスもあるし」
こちらも整っているのだ、ラブホテルというものは。
「それでコスプレなんかもね」
「できるのね」
「そうしてかなり楽しめるらしいわね」
「じゃあ入るのもいいわね」
「一華結構小さいけれどスタイルはいいし」
留奈は水着姿の一華を上から下まで見回して述べた。
「コスプレ似合うでしょうね」
「そう?」
「どんなのでもね」
一華本人に話した。
「アニメキャラでもね」
「そうかしら」
「色白だし顔もいい方だし」
「そうだといいけれど」
「私もホテルに行けとか言わないけれど」
それでもとだ、留奈は一華にさらに話した。
「まあ積極的にはね」
「いっていいのね」
「手をつなぐ位はね」
「というか私達でも会ってるのに」
留奈も少しむっとして話した。
「一華はまだそこまでだったのね」
「ラインでのね」
「そんなのしてると達川君取られるわよ」
留奈は一華にこうも言った。
「そうなるわよ、商業科だけじゃなくて農業科もいるのよ」
「あっちも女の子多いし」
「しかもうちの学校世界中から来るでしょ」
「人がね」
「ブラジルなんて積極的な娘多いじゃない」
「スタイルがよくてファッションも派手よね」
「あそこからの娘だっているから」
このこともあるからだというのだ。
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