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夢幻水滸伝
第二百五十話 三つ巴のはじまりその四

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「しかも水軍も充実してるからな」
「そちらも使うのですね」
「そうするわ」
「それで兵の数はどれだけでしょうか」 
 王はこのことを尋ねた。
「一体、我々は百万以上の兵を動員出来ますが」
「六十万や」 
 施は王の問いに即座に答えた。
「それだけや」
「出しますか」
「そして残りの兵力で領地を守る」 
 施はこのことも話した。
「そうするで」
「そうしますか」
「それでその時守りはな」 
 そちらの話もしたのだった。
「蒲に頼むわ」
「僕ですか」
「そや、この面子結構以上に戦闘向きやろ」
「はい、確かに」
 蒲もそれはと頷いた。
「白君、王君、菖さんはそうした職業ですし」
「種族としてもな」
「そやからですか」
「自分は獣使いでこの中で自分を除いたら一番政も得意やしな」 
 このこともあってというのだ。
「留守の間の政もしてもらいたいしな」
「このこともあってですか」
「それでや」
「留守は僕ですか」
「自分が上海におってな」 
 そのうえでというのだ。
「留守の兵を率いてな」
「そうしてですね」
「守ってな」
 そうしてというのだ。
「その間の政もや」
「していきますか」
「そうしてもらうで」
「わかりました」
「そしてや」
 施はさらに話した。
「水軍は白が率いてくれるか」
「水軍は僕ですか」
「そや、それで福建や広東を海から攻める」
「上陸もしてええですね」
「陸から攻めるのと連携してな」
「そのうえで、ですね」
「水軍は自分に任せるからな」 
 それでというのだ。
「やってもらうで」
「それでは」
「そしてな」
 それにというのだった。
「自分は王と紅美ちゃんを率いてや」
「陸から攻めますね」
 紅美が応えた。
「私達は」
「そや、福建からな」
「攻めますか」
「そしてな」
 そのうえでというのだ。
「広東までもな」
「攻めますか」
「その時郭達が福建に向ける戦力を出来るだけ減らす為にも」 
 施はここで瑠璃子達四人を見て話した。
「自分達には湖南省でや」
「はい、出来るだけですね」
「派手な動きしてですね」
「あそこから広東省を攻める」
「その動きも見せますね」
「そうしてもらうで」
 こう四人に話した。
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