奔走
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それ程利口では無いのです。人間を低俗と卑下出来るほど利口では無いのです。ですから間違う事もあります…でも間違えたら、それを認め是正すれば良いだけの事!女王様はリュカに見捨てられてはいません。リュカがくれたチャンスを生かし、人間との共存共栄を成功させれば、リュカは微笑んでくれます…あの優しい笑顔で…」
カルディアは涙の止まらない瞳で、カリーの事を見つめ続ける。
優しく力強い言葉をくれた部下を…いや、友人を。
カルディアは立ち上がり、寝間着の袖で涙を拭う。
そしてまだ赤い瞳のまま、カリーに指示を出す。
「明日の朝になったら船の準備をして下さい。我らエルフは、リュカが用意してくれたチャンスを生かす為、西の海を越えたエコナバーグに赴き、友好的関係を築こうと思います。その為の特使として、私自ら赴きますので、カリー…貴女も一緒に来て下さい…私を補佐して下さい」
カルディアはカリーの手を握りお願いをする。
「女王様…勿論、私は貴女様を支えるつもりでございます!微力ではございますが、全力を尽くします」
2人は互いの手を堅く握り頷き合う。
そんな2人を、出て行った様に見せかけたリュカが、扉の隙間から覗いていた…
嬉しそうに微笑みながら、エルフ族とエコナバーグの未来を想像して…
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