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ドリトル先生のダイヤモンド婚式 
第六幕その十二

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「本当にね」
「まさにだね」
「阪神よ永遠によ」
「その歴史はね」
「面白い野球を続けて欲しいわ」
「そうだね、しかしお二人が阪神ファンなら」
 ここで先生は思いました。
「阪神の何かをね」
「その必要はないわ」  
 お静さんはすぐに答えました。
「グッズとかはね」
「若しかしてもう」
「そう、お二人共年季のあるファンでね」
 その為にというのです。
「阪神のグッズもね」
「持っているんだ」
「それも昔からのね」
「だからなんだ」
「色々な選手のサインボールも持ってるのよ」 
 こうしたものもというのです。
「歴代のね」
「じゃあ有名な人のものも」
「そうよ、藤村さんのもあるわよ」
「それは凄いね」
 先生はそのお話に仰天する様に言いました。
「初代ミスタータイガースもなんて」
「旗だって持ってるし」
「それは欠かせないよね」
「当然帽子もメガホンも法被もよ」
 こうしたものもというのです。
「持っているのよ」
「そうしたものもだね」
「だからね」
 そうした人達だからだというのです。
「阪神のものはね」
「もう持っておられるものが多くて」
「今のものはいいけれど」
「これまでのものはよくないね」
「そうなるわ、お好きなものでもね」
 それでもというのです。
「プレゼントは考えないとね」
「もうその人が持っているものをあげても意味はないしね」
「ええ、喜んでくれないから」
「喜んでもらうにはね」
「まだ持っていないものがいいわ」
「複数になるとね」 
 幾ら好きなものでも同じものを幾つも持っていると、というのです。お静さんは先生にお話しました。
「よくないわ」
「全くだね」
「だからそこは気をつけてね」
「阪神のものもね」
「だから私はこちらは外したの」
「セーターにしたんだね」
「そうなのよ、じゃあ時計探していきましょう」
 お静さんは先生にまた時計のお話をしました、そうして皆で探していくのでした。
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