第六幕その十二
[8]前話 [2]次話
「本当にね」
「まさにだね」
「阪神よ永遠によ」
「その歴史はね」
「面白い野球を続けて欲しいわ」
「そうだね、しかしお二人が阪神ファンなら」
ここで先生は思いました。
「阪神の何かをね」
「その必要はないわ」
お静さんはすぐに答えました。
「グッズとかはね」
「若しかしてもう」
「そう、お二人共年季のあるファンでね」
その為にというのです。
「阪神のグッズもね」
「持っているんだ」
「それも昔からのね」
「だからなんだ」
「色々な選手のサインボールも持ってるのよ」
こうしたものもというのです。
「歴代のね」
「じゃあ有名な人のものも」
「そうよ、藤村さんのもあるわよ」
「それは凄いね」
先生はそのお話に仰天する様に言いました。
「初代ミスタータイガースもなんて」
「旗だって持ってるし」
「それは欠かせないよね」
「当然帽子もメガホンも法被もよ」
こうしたものもというのです。
「持っているのよ」
「そうしたものもだね」
「だからね」
そうした人達だからだというのです。
「阪神のものはね」
「もう持っておられるものが多くて」
「今のものはいいけれど」
「これまでのものはよくないね」
「そうなるわ、お好きなものでもね」
それでもというのです。
「プレゼントは考えないとね」
「もうその人が持っているものをあげても意味はないしね」
「ええ、喜んでくれないから」
「喜んでもらうにはね」
「まだ持っていないものがいいわ」
「複数になるとね」
幾ら好きなものでも同じものを幾つも持っていると、というのです。お静さんは先生にお話しました。
「よくないわ」
「全くだね」
「だからそこは気をつけてね」
「阪神のものもね」
「だから私はこちらは外したの」
「セーターにしたんだね」
「そうなのよ、じゃあ時計探していきましょう」
お静さんは先生にまた時計のお話をしました、そうして皆で探していくのでした。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ