第五百五話 温泉も楽しみその六
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「つまりは」
「そうなんですね」
「うん、変身した時だけ女の子で」
それでというのだ。
「変身を解いたらね」
「男の子に戻るんですか」
「そうだと思うわ」
こう言うのだった。
「あの子については」
「男の娘と変身した時だけは違うのね、だから」
愛香も言った、そのことを聞いて。
「総二もここにはいないのね」
「そういえば総二も変身した時だけ女の子ね」
ディアンヌは愛香の言葉に頷いた。
「そうだったね」
「心が女の子とはまた違うのね」
サリアも言った。
「そういうことね」
「まあその辺りの線引きは大事だね」
ゾーラは湯舟の中で腕を組んで笑って述べた。
「あたしは気にしないけれど覗きとかのこともあるしね」
「ゾーラさん気にされないんですか」
「最近男もいいかもって思い出してるけれどね」
ゾーラは早穂に笑って返した。
「けれど見られてもね」
「覗かれてもですか」
「あたしは見たいなら見ろだよ」
「そうしたお考えですか」
「そうさ、相手ならしてやるよ」
「豪快ですね」
「そうかね、まあ今覗いてる奴はいないみたいだけれどね」
「まああっちもでありんすが」
シャルティアは妖しく笑って述べた。
「見たら殺すという人が多いなら当然でありんすね」
「そこをあえてとか言う馬鹿もいるでしょ」
留奈はこう言った。
「やっぱりね」
「しかしそれでもでありんすな」
「そんな考えの人が揃ってると」
「流石に冒険をしようとは思わないでありんすよ」
「そうなのね」
「そういう留奈さんもでありんすね」
「あの猿がしそうだけれど」
猿飛秀吉のことだ。
「その時はね」
「容赦しないでありんすね」
「そのつもりよ」
本気での返事だった。
「わたくし様にしてもね」
「そうでありんすね」
「ええ」
実際にというのだ。
「その時はね」
「ナイフ位は覚悟してもらうわ」
「そうですね」
リリアナはサリアの言葉に頷いた。
「草薙護堂ならよくても」
「彼もそうしたことをするタイプじゃないわね」
「むしろこちらが積極的に仕掛けないと」
さもないと、というのだ。
「中々です」
「そうよね」
「ですが覗く人は」
リリアナはあらためて話した。
「やはり」
「如何にもって奴だな」
さりなも言った。
「松田さんや元浜さんだな」
「あの人達は確実ね」
「そうね」
えりかと愛も頷いた。
「覗けるなら覗いて」
「計画もするわね」
「それで匙さんはないね」
「うむ、あの人はない」
シオンはドロシーの言葉に頷いた。
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