第五百五話 温泉も楽しみその五
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「朝霧にも迷惑かけたな」
「だから彩には近寄らせない」
露乃が応えた。
「彩は私のもの」
「そこで朝霧じゃなくてお前が言うのかよ」
「私もその時の記憶があるから」
それ故にというのだ。
「言うから」
「本当に記憶あるのかよ」
「そうなっているから」
「本当かよ」
「私が言うから本当」
「どうなんだよ、その言葉」
「まあそうじゃないから」
漆もいて言ってきた。
「彼女が言うならね」
「そうか?それとあんた女なんだな」
さりなは漆の言葉を聞きつつ彼女に問うた。
「どっちかって思ったら」
「うん、僕は女だよ」
漆もその通りだと答える。
「身体を見ればわかるね、それに元々がね」
「確か管理人になる前は」
「中学生の女の子だったしね」
エリーゼに答えた。
「だからだよ」
「そうなのね」
「声は男でもね」
このことは否定しなかった、
「身体も。それで心もね」
「女の人なのね」
「僕はそうなんだ」
「そういえば魔法少女ね」
まなはこの言葉に頷いた。
「そうだったわね」
「それならだよ」
「元々魔法少女の貴女も」
「女の子だよ」
「そうなるわね」
「僕もですよ」
清春も言ってきた。
「僕は心からです」
「女の子になったわね」
「だから着替える時も」
この時もというのだ。
「女の子の場所ですよね」
「そうよね」
「皆それで何も言わないですね」
「ええ、私が見ても」
まなは自分の考えを述べた。
「清春君はね」
「女の子ですね」
「そう思うわ」
「身体がどうでも」
繭良も言ってきた。
「心が女の子なら」
「もう女の子ですね」
アテナも述べた。
「完全に」
「そうですよね」
「男の娘もですね」
クレア=ハーヴェィの言葉である。
「紛れもなく」
「女の子ですね」
「そうですね」
クレアはまなに笑顔で応えた。
「私もその考えに至りました」
「そうした娘達とも出会って」
「そうなりました」
「ただここにはラ=ヴュセルさんはいないですね」
綺凛はこのことを指摘した。
「男湯に行かれて」
「あの娘は心は男の子ってことね」
皆実はそれが何故かを察して話した、話をしながら自分の肩の方を見て少し肩を揉むこともしている。
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