第69話 姫の恋
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た。
「クローゼ、久しぶりね!」
「エステルさん……」
「わっ……」
クローゼはエステルに駆け寄るとわたしにしてくれたようにハグをする。
「ヨシュアさんの事を気にして体調を崩していないか不安でしたがお元気そうな姿を見れて嬉しいです。お帰りなさい、エステルさん」
「クローゼ……うん、ただいま」
クローゼはエステルの事凄く気にしていたからね、だから再会のハグもわたしの時よりちょっと長かった。
その後わたし達は学園内に案内されてコリンズ学園長に事情を説明した。そして彼の許可をもらいわたし達は生徒会のメンバーにも協力してもらい手分けして学園内で聞き込みなどの調査をすることにした。
「さて、どこから手を付けようか」
「ん、それよりも聞いておきたいことがある」
わたしはオリビエと組むことにした。聞いておきたいこともあったからね。
「聞きたいこと?もしかして僕の好きな女性のタイプかな?いや〜君みたいな愛らしい子にそんな事を聞かれると照れちゃうね〜」
「とぼけないで。どうしてオリビエがリベールにいるの?クーデター事件は終わったんだからもうここに居る必要はないよね?」
そう、オリビエがリベールにいる理由だ。オリビエの正体は恐らくエレボニア帝国のスパイだとわたしは思っている。
以前リベール王国に来ていたのもオリビエは帝国にとって敵となるかどうか調べる為だ、その後結果的にクーデターは阻止出来て解決したからオリビエも帰ったはずだ。
それなのに彼はあれからずっとリベールに滞在しているらしい。だから今彼の目的が何なのか聞いておこうと思ったの。
「あはは、流石に鋭いね。まあ確かに僕は唯の旅行客じゃないよ、ここにいるのも目的があるからさ」
「その目的って?」
「君たちが追っている『身喰らう蛇』……通称結社の事だよ」
「っ……!?」
オリビエの言葉にわたしは驚いた。何故彼が結社を探っているの?
「……もしかしてエレボニア帝国にも結社が現れた?」
「詳しくは言えないが僕がいずれ敵対するであろう人物が結社と関わりがあるという情報を得てね、だから結社の事を少しでも知るためにリベールに来たんだ」
「……」
オリビエが誰と戦おうとしてるのかは知らないけど多分面倒な事になりそうだね。まあわたし達の邪魔をするようなことが無ければ放置でもいいかな。
「まあわたし達の邪魔をしないなら好きにして。お互いそんなに干渉する必要もないし」
「僕としてはリィン君やフィ―君にも手伝ってほしいんだけどね」
「依頼なら受けるけど内容によるね。そもそもわたしやリィンが勝手に依頼を受けるわけにはいかないしまずは団長に話を通して」
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