第69話 姫の恋
[7/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
変態チックな事を言い出したオリビエにエステルが迫真のツッコミをした。二人で漫才でもしたら面白いかもしれないね。
その後わたし達はオリビエの助言もあり白い影が何処から来たのか絞ることが出来た。その場所は何とジェニス王立学園だったのでわたし達は直にそこに向かう事になった。
ただ幽霊船の方も放ってはおけないのでそちらはリィン、アネラス、ケビンが担当する事になった。三人はジャンが手配してくれた導力ボートに乗ってマリノア村に向かう予定だ。
「んで当然のようにあんたも付いてくるのね」
「そりゃこんなおもしろそうな事を見過ごすわけにはいかないからね♪」
案の定勝手に付いてきたオリビエ、でも言っても聞く人じゃないし監視していた方が良いと同行を許した。リィンは心底嫌そうだったけど。
因みにオリビエはわたし達の方に付いてくるそうだ、なんでも女の子二人だけじゃ危ないから自分が盾になるって事らしい。
まあリィンはわたしやエステルに変な事をするなって脅していたけどね。
「それじゃ私達は幽霊船の方を調査するわね。エステルちゃん達も気を付けてね」
「うん、アネラスさん達も気を付けてね」
そしてボートに乗り込むリィン達、でもわたしはリィンに近寄って耳に口を近づけて小声で話す。
「リィン、鬼の力は……」
「分かってる、ケビンさんがいるときは極力使わないようにするよ」
こちらの意図を直に察してくれたリィンにわたしはうんと頷いた。
「フィー、何をしてるの?」
「何でもないよ、行ってらっしゃいリィン」
エステルに何をしているのか聞かれたので誤魔化す為に彼の頬にキスをする。リィンは顔を真っ赤にしたけど誤魔化すためだからしょうがないよね。
そしてリィン達を見送った後わたしは取材に向かうドロシーを護衛しながらエステルと共にジェニス王立学園に向かうのだった。
―――――――――
――――――
―――
「クローゼに会えるのは嬉しい、元気にしてるかな」
「早く会いたいわね〜」
「ふふっ、きっとすっごく喜んでくれるよ」
「僕も楽しみだよ」
「あんたには聞いてないわよ」
ジェニス王立学園にいるクローゼに久しぶりにわたしとエステルは会うのを楽しみにしていた。
そして門の前にわたし達が付くとそこにはある人が立っていた。
「クローゼ!」
「フィーさん!」
わたしはクローゼに駆け寄ると再会のハグをかわした。
「久しぶりだね、元気だった?」
「はい、私の方は変わりなく過ごしていました。フィーさんも元気そうで何よりです」
クローゼはそう言って頭を撫でてくれ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ