第69話 姫の恋
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お爺さんが最初に見つけたって聞いたよー」
「ダニエル、それ本当?」
「うん、村の人たちがそう言ってたよ。ねっ、ポーリィ」
「うん、仲のいい子に教えてもらったのー」
ダニエルとポーリィから灯台のお爺さんが最初に幽霊船を見つけたと教えてくれた。わたしたちはテレサと子供たちに惜しまれながらも別れて灯台に向かうことにした。
「それでなんでケビンまで付いてくるの?」
でも何故か関係の無いケビンまでわたしたちに付いてきた。
「二人は遊撃士やから教えるけど俺は唯の神父じゃないんや」
「えっそうなの?」
「せや、俺は古代遺物を回収したり怪しいモンを調査する役目もあるんや。ルーアンに来たのは古代遺物を回収する為でもあってな、前の市長だったダルモアってゆう男が所持していた封じの杖を取りに来たって訳や」
「あっ、それって……」
「エステルちゃんがかかわっていたことも聞いてるで。ホンマ感謝やわ、おおきにな」
「えへへ、どういたしまして」
オリビエから聞いたけどダルモアが古代遺物を持っていたんだっけ。ケビンは教会の命令でそれを回収しに来たって事か。
「んでそいつを受け取ろうとしてこのルーアン地方に来たら白い影だの幽霊船だのと聞いてな、もしかしたら別の古代遺物が関係しとるかもしれんと思った訳や」
「幽霊が古代遺物と関係がある?それって本当なの?」
ケビンは今ルーアンで目撃されている白い影や幽霊船は古代遺物が関係してるかもしれないと話す。
「せや、こういった摩訶不思議な現象には大抵古代遺物が絡んどる。ほうっておくわけにはイカンやろう?」
「だからあたし達に付いてくるって事ね、理解したわ」
エステルはそう言うがわたしはケビンが付いてくるのは不安だった。リィンの力の事を知られたらそれを教会に報告されるかもしれないからだ。
(でも下手に断ったら勘繰られるかもしれないし……リィンに鬼の力を使わないように言っておこう)
わたしは内心ケビンを警戒しつつ同行してもらうことにして3人で灯台に向かった。
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「ここが灯台か、俺灯台を直に見たのは初めてやな」
「そう言えば前の事件でここに情報部に操られたレイヴンと戦ったのよね」
「クーデター事件の事やな、エステルちゃん意外と凄い子なんか?」
「あはは、あたしが事件に巻き込まれやすいだけよ」
エステルはそう言うが確かにどこに行っても何かしら事件に巻き込まれるのはある意味凄いかも、リィンみたいだね。
「お爺さんは一番上にいたわね、行きましょう」
わたし達は灯台の中に入って幽霊船を見たというお爺さんのいる部屋に向
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