第二千二十六話 セットであるのは
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第二千二十六話 セットであるのは
リトアニアは狸を見つつ日本に言いました。
「あの、俺も実は」
「狸に馴染みはないですね」
「最近東欧でも見ますが」
ソ連時代に毛皮として輸入されたものが野生化して東欧にもいるみたいです。それで今はそちらにも棲息しているみたいです。
「しかしです」
「元々はですね」
「いなかったですし」
それにというのです。
「こうして狸を見ても」
「珍しいと思いますか」
「とても」
「私にとっては馴染みの深い生きものですが」
まさに狐と並んでです。
「それでも他の国の方々から見ればですね」
「とても珍しいです」
実際にというのです。
「俺にとっても」
「左様ですね」
「少なくとも狐と並んでとはいきません」
こう日本にお話します、兎角狸という生きものは日本以外の国ではどうにも馴染みのないどころか珍獣になる位なのです。
第二千二十六話 完
2022・8・9
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