死ねない呪いの勇者
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。魔王の眷属として生まれ変わるのだ勇者よ??全知全能の神とやらではなく、な」
胸元は穿たれたままに、左眼に無理矢理パープルオーブを埋め込まれ、もはやジュイネからすると何をされているのかすら分からずに意識が朦朧とし、だが失う事は許されなかった。
「───さて、遊びはこれくらいにしておこう。手始めに、最後の砦とやらに送りグレイグ将軍と対峙させてみるか??生き残りも皆殺しというシナリオの元に、な」
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──────
最後の砦にて、グレイグ将軍と再会時。
「生きて??いたのか」
「うん、まぁね」
「????」
「聞いたよグレイグ将軍、イシの村人全員を城の地下に匿ってくれてたんだってね。そして最後の砦になったここでみんなを守り抜いてくれてるって」
「俺は??俺に出来る事をしているまでだ」
「??そう」
グレイグは王に近況を報告し、次の魔物の襲撃に備え他の兵士達と共に砦前に陣取り、ジュイネもそれに加わる。??最前線で黒馬に跨っているグレイグにジュイネは近づき、何とはなしに話し掛けた。
「どうして、いつもの黒鎧を着てないの?」
「??行商人に売り払い、砦の資金とした」
「へぇ??大事な鎧だったんだろうに、砦の人達の為にそこまでしたんだ」
「????。俺からも一つお前に聞きたいのだが、どうやってあの場を生き延びた? 奴に胸を??貫かれていただろう」
「あぁ??えっと、どうしようかな。話せば長くなるんだけど??。グレイグ将軍の方は、王様とどうやって助かったの?」
「それは───!」
グレイグは一旦言葉を切り、前方から迫り来る魔物の軍勢に向け先陣を切って大剣を振り翳す。
「????」
ジュイネは始めのうち黙ってグレイグを見送っていたが、やがて徐に動き出し片手剣を手に次々に魔物達を屠ってゆく。
(弱いな??大して糧にならないや。───あ、最前線でグレイグ将軍一人で師団長率いるゾンビ軍団と戦ってる??。特に問題ないと思うけど、加勢しとこうかな。恩は売っておかないと)
「??! お前───」
「僕のことは気にしなくていいから、目の前の魔物に集中しなよグレイグ将軍」
グレイグとジュイネは協力して難なく師団長率いるゾンビ軍団を倒した。
「お前??以前対峙した時よりも随分強くなったのではないか?」
「そう? 自分じゃよく分からないけど」
「あの大樹が崩壊して数ヶ月、お前は一体───」
そこへ一人の兵士が、デルカダール王が呼んでいると
グレイグとジュイネの二人に伝えに来る。
「デルカダール王が
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