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DQ11長編+短編集
死ねない呪いの勇者
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「????」

 
「知らぬのも無理はない。胸部に我がもたらした闇の力によりお前は、長らく意識を失っていたのだからな。??“勇者の星”を、知っているだろう」

 
「紅く、空にひと際輝く星???」

 
「そうだ、あの星こそ??先代勇者ローシュの時代に封印されし邪神そのもの。───魔王として誕生せし我が世界崩壊をもたらした事により、勇者の星が落下を始めた。それが何を意味するか、我は知っていたのだ」

 
「 ??───」

 
「バクラバ砂丘に十分に接近したのを確認し、我の魔王の大剣にて一刀両断してやったわ。復活する直前の状態だった為か、呆気ないものだったな??」

 
「じゃあ、僕の使命は??無くなったも同然じゃないか」

 
「邪神復活を阻止した魔王である我を倒せば??自ずと使命は果たせるはずだぞ」

 
「僕独りで??倒してみろって言うの」

 
「仲間、というものが居なければ何一つ出来ない無能な勇者に、それが出来るのならばな??? あぁそうだ、“元勇者”の悪魔の子に違いはあるまい」

 
「??っ!《ライデイン》!!」

 
「───??どうした? 何も起きぬが」

 玉座にて嘲笑する魔王ウルノーガ。

 
「(勇者の力を、使えない??)」

 
「魔王となる直前の我に、勇者の力を握り潰されたのを忘れたか」

 
「??もう勇者じゃないなら、僕を完全に殺せるはずでしょ。早く、そうしなよ。元勇者を??魔王を誕生させた悪魔の子を生かしておいて、何の得があるの」

 
「元勇者、と呼びはするが実の所、お前に掛かっている“勇者の呪い”は解けてはおらぬぞ」

 
「どういう、こと???」

 
「ククク??全知全能の神とやらは、勇者の力を失って尚お前に勇者として魔王を討てと命じているらしい」

 
「だから??どういうことなんだよ!?」

 
「───こういう事だ」

 不意に魔王ウルノーガは玉座から跳躍してジュイネに急接近し、禍々しき魔王の大剣を真横に斬り払い胴と下半身を真っ二つにする。

 
「???ぁ」

 ドチャッという嫌な音と共に、ジュイネの切り離された上半身の斬り口から多量に出血し口からも鮮血を吐き出す。

 
(やっと??死ねる??? 今までも、何度も死んだはずなのに??気づいたら何ともなくて、仲間の回復だけじゃ説明出来ない致命傷を負ってきた??。もう、疲れたんだ??戦うのも、無駄に生かされるのも───)

 
「??起きるのだ悪魔の子。お前の切り離された下半身は既に元通りくっ付いているぞ」

 
「ぇ??」

 下に目を向けると、大量の出血痕はあっても切り離されたはずの下半身は何事も無かっ
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