L2話 School Idol【偶像】を守る者
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何なんだよ仮面ライダーバルカンって。」
「さぁ?その銃で変身できるんじゃねぇか?」
適当にあしらう速人。そんなことはお構いなしに那由多は尋ね続ける。
「じゃあ俺たちどこに行くんだよ。」
「言ったろ……あの2人を追うって。」
指差す速人の言う通り、2人はかのんに迫る可可を目撃し、その後を追う。
〜〜〜〜
「「はぁ…はぁ……」」
何か不毛な追いかけっこをした2人だが、共に体力が切れ、一時中断する??が、可可は情熱ですぐに復活して、カノンに迫る。
「?什?要??!?人家只是和?一起做学?偶像而已?。和我一起做学?偶像好不好嘛!?」
「ちょ、訳わかんないよ!」
涙目で訴える可可だが、かのんの指摘で我に帰る。
「おっと、これは失礼シマした……つい感動して中国語が???改めてまして、私は可可。唐可可と言います♪」
「澁谷…かのんです。」
若干引き気味のかのんに、可可はスクールアイドルの勧誘を続ける。
「かのんさん!かのんさんの歌はスバラシイデス!だから私と……スクールアイドルを始めまセンか!?」
「す、スクールアイドルって??学校でアイドルってやつだよね?」
「可可はスクールアイドルがやりたくて、文化の中心である日本にキマシた!」
「うーん……」
かのんはその誘いを丁重に断ろうとする。
「ごめんね?私やっぱりこういうのは向いてないっていうか……」
「そんなことアリマセン!スクールアイドルは誰だってなれマス!それにかのんサン、カワイイです!」
「えぇ!????可愛くはないと思うけど……」
どストレートに可愛いと言われたかのんは恥ずかしさのあまり、顔を背ける。
だが可可は……痛いところを触れる。
「歌が……お好きなんデスよね?」
「……!」
「ゼッタイ好きです!そのスバラシイ歌声を是非スクールアイドルに……!」
「…………はぁ。」
かのんは観念した???何もそれはポジティブな意味ではないが。
「私ね、結ヶ丘の音楽科志望だったんだ。でも……落ちちゃって。音楽は大好き???でもきっと才能ないんだよ私。だから歌えなかった。
「………」
かのんは首にヘッドホンを掛ける。
「だから……歌はおしまい??それでいいんだよ。」
「???かのんさん!!」
去ろうとする彼女を可可は引き止める。
その眼差しはふざけた要素など1つもない……まるで自分のことのよう。
「『オシマイ』なんてあるんですか!?」
「え…?」
「好きなことを頑張るのにオシマイなんてあるんですか!?」
何かが湧き上がる。
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