L2話 School Idol【偶像】を守る者
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先見の速人であるなら、彼は後知恵というべき存在。
バカっぽい熱さは時に人を傷つける???先ほどのかのんのように……
「かのんが本気で歌を諦めたいと思ってんのか?」
「???そう言ってたろ。」
「だからお前は後知恵なんだ……かのんは歌が好きでたまらない。でも人前で歌えないからという、下らん理由で自分の心を殺してんだよ??わかったか!?」
傷の処置として、肩に巻き付けられたタオルを引っ張って那由多を目の前に持ってくる速人。
その勢いは1発殴らんかと言わんばかりだ。
「おい!傷が開いたら…ん?」
「???どうした?」
「いや……傷が消えてる。」
「ちょっと見せてみろ。」
速人は自分が与えたタオルを強引に巻き取り、彼の怪我を確認すると……なんと、傷どころか血痕や服も元通り。
まるで何事もなかったかのように???
この結果は速人ですら想定外なことであった。
「まさか…時間が巻き戻ったとでもいうのか……?」
「時間が巻き戻った??ま、傷がなくなるならどうでもいいか。」パシパシ
「……」
那由多は図々しい笑顔で速人の肩を叩く。しかし速人の怒りは収まらない??むしろ怒り心頭。
「そうか…怪我人じゃないなら1発肩パンさせろ脳カラ。」
「あぁ!?誰が脳味噌空っぽだゴラァ!!」
「お前は略語理解《だけは》早くて助かるぜ。」
「テメェ??高校デビュー戦で勝つのは俺だ!!」
那由多は挑発に乗っかって、速人にパンチを繰り出す…が、単純な軌道を完璧に見切っていた速人に欠伸しながらかわされる。
「おいおい、まさか高校デビューが今のか?」
「舐めんじゃ…って、おわっ!?」
再び殴ろうとした那由多に悪運……なんと、中庭に放置されていたバケツに足を取られ???ソリになる寸前。
そこに通行人……金色の長髪の女性。
このままだと巻きこんで転ぶ??野郎とレディなら、レディを守れと師匠に言われた。
速人は素早く彼女の手を引き????自分との距離をミリ距離まで詰めさせる……そして。
「ほい」チョン
「どおわぁァァァ!!」
金髪くるくるロングのレディの手に差し出す優しい手とは、対照的にも似通って、チョンと那由多を蹴る……当然、ボウリングの球と化す。
「ぎゃ、ギャラクシー……?」
「よし…!」
不謹慎にも、速人はガッツポーズをちょいと行う。
そしてマヌケな相棒を尻目に、彼は救い出した黄緑の瞳の金髪ロングの娘に視線を向ける。
「いや〜アホがレディにドジるのは万国共通……ウチの馬鹿が迷惑かけた。」
「ま、まぁ、一流のショウビジネスの世界の人間に対する対応は上場ね…!」
彼女
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