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魔法絶唱シンフォギア・ウィザード 〜歌と魔法が起こす奇跡〜
GX編
第122話:繋がりの形
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に口を開いた。
「魔力の補充方法は指輪だけとは限りませんよ」
「え? そうなの?」
「えぇ。例えば、ですけど、身体的接触が魔力の補充になる場合もあります。その場合相手に受け入れる気持ちが無ければ無意味ですが」
「身体的……」
「接触……」
「「…………!?!?」」
恐らく、アルドには奏が予想以上に魔力を蓄えていた理由に見当が付いているのだろう。気付いているから、敢えて言葉をぼかしたのだ。
愛し合う2人の身体的接触で奏の方に受け入れる気持ちがあると言えば、つまりはそう言う訳であり…………
アルドの言わんとしていることに気付いた奏は一瞬で顔を赤くしつつ颯人の服の裾を掴み、颯人は顔色こそ変わらなかったが気付いた瞬間視線が泳ぎまくった。心当たりがあり過ぎるのだ。
2人がそれぞれ動揺したのを見ると、了子はどこか楽しそうな笑みを浮かべた。どうやら2人の様子とアルドの話で、大体の理由に気付いたらしい。良い玩具を見つけたと言いたげな、それはそれは素晴らしい笑みを浮かべて2人の事を眺めていた。
「いや〜、若いっていいわね〜」
「勘弁してくれ……」
「分かってるわよ。私だってそこまで野暮じゃないわ。あ、そうそう。ウィザード型ギアは特定のスイッチがある訳じゃなくて奏ちゃんの気持ち次第で自由に変化できるから」
「あ、うん……」
正直こんな状態でそんな説明されても、内容なんて殆ど頭に入ってこない。まぁ入らなくても特別問題ない程度の情報だからこそ、了子もこのタイミングで普通に話したのだろう。
これ以上ここに居たら了子の気が済むまで玩具にされてしまう。颯人は早々にこの場を立ち去るべく、奏の手を掴んで部屋から出ようとした。
「もう話は終わったんなら、俺らはおっちゃんの方に行くぜ。あっちもあっちで大事な話してるんだろうし。行くぞ、奏」
「あ! ちょ、ま、颯人!」
颯人に引っ張られて、そそくさと部屋を出て行く奏の後ろ姿を了子は楽しそうに見送った。だがアルドは、その顔に安堵と慈愛が混じっている事に気付いた。
「……お優しいのですね。奏さんの事、見守ってらしたようで」
「ん? まぁ、ね。弦十郎君じゃないけど、奏ちゃんみたいな若い子が戦いだけの人生なんて悲しすぎるし。人生を謳歌してくれてるなら、それに越したことはないじゃない」
「それはまぁ、仰る通りです」
了子の言葉に同意しながら、アルドは纏めた資料を了子に手渡した。それを受け取った了子は、資料の内容を流し見て問題ない事に頷いた。
「……うん、大丈夫そうね。ありがとう、貴女が居てくれたおかげでスムーズに進んだわ」
「お役に立てたようで。それでは」
これで自分の用事は済んだとばかりに踵を返すアルド。部屋を出ようとするその背
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