暁 〜小説投稿サイト〜
DQ11長編+短編集
今度は、きっと
[3/7]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



「どうしてそんなこと言ったの、この先自分の身に何か起こるみたいなこと??」


「もしもの話でしょ、本気にしないでよ。このベロニカ様がそう簡単にやられますかっての。??ただ、何となくそんな気がしただけ」

?ベロニカは大樹を仰ぎ見、なんとも言えない表情をする。


「ベロニカとセーニャの、双賢の姉妹の使命って??勇者を守り導くこと、なんだよね」


「そうよ。───最悪、片方に何かあったとしても、もう一方があんたを守り抜くわ」

?淀みなく述べるベロニカに、一抹の不安を覚えるジュイネ。


「ダメだよ、そんなの??」


「???」


「二人、揃ってなきゃダメだ。片方が居なくなるなんてこと、あっちゃいけないよ」

?ジュイネは真剣な眼差しをベロニカに向ける。


「ふふ、何よ??あんたもセーニャみたいな事言っちゃって。そんなにあたしが居なくなるのが嫌?」


「当たり前じゃないか。そんなこともう、言わないでよ」


「??分かったわよ。あたしらしくないもんね、弱気になるなんて。全く、手のかかる妹と勇者様だわ。ま、とことん面倒見てあげるわよ。それが“お姉様”としての役目だもんね」


「????」


「あたしはそろそろ寝るわ。あんまり思いつめないで、あんたも寝ときなさいよ」

?立ち上がり様ベロニカは、ジュイネの背中をぽんっと軽く叩いた。


「うん??おやすみ、ベロニカ」


「えぇ、おやすみ??ジュイネ」


─────────

──────


?命の大樹の魂のある場所にて。

 
(あたしと、セーニャは??勇者を守り導く双賢の、姉妹??。なのに、敵の尾行にも気付かず、宿敵のウルノーガが現れた上に??ジュイネを守れず、勇者のチカラを引き抜かれてしまうなんて)

(一瞬、ジュイネが死んでしまったと思った。けど、ぎりぎり意識を戻してくれてほっとした。───それも束の間、ウルノーガが勇者の剣を見る間に禍々しい剣に変え??命の大樹の魂を、奪ってしまった)

(これが??ウルノーガの目的だったんだ、魔王として君臨する事が。このままじゃ、世界が───)

(周囲が、崩壊してゆく??。仲間のみんなが、次々に意識を失って───ダメ、あたしまで意識が無くなったら??みんな死んでしまう。グレイグ将軍は騙されていただけだし、デルカダール王は長年ウルノーガに取り憑かれていたみたいだし??この二人も、助けないと)

(あたしは、どうなってもいい??。みんなには、生きていてほしい。誕生してしまった魔王を、倒してほしい。みんな出来るだけ安全な場所に飛ばさなきゃ??だけど、場所指定してる時間がほとんど無い。せめて、ジュイネだけは??魔王
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ