今度は、きっと
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」
「どうしてそんなこと言ったの、この先自分の身に何か起こるみたいなこと??」
「もしもの話でしょ、本気にしないでよ。このベロニカ様がそう簡単にやられますかっての。??ただ、何となくそんな気がしただけ」
?ベロニカは大樹を仰ぎ見、なんとも言えない表情をする。
「ベロニカとセーニャの、双賢の姉妹の使命って??勇者を守り導くこと、なんだよね」
「そうよ。───最悪、片方に何かあったとしても、もう一方があんたを守り抜くわ」
?淀みなく述べるベロニカに、一抹の不安を覚えるジュイネ。
「ダメだよ、そんなの??」
「???」
「二人、揃ってなきゃダメだ。片方が居なくなるなんてこと、あっちゃいけないよ」
?ジュイネは真剣な眼差しをベロニカに向ける。
「ふふ、何よ??あんたもセーニャみたいな事言っちゃって。そんなにあたしが居なくなるのが嫌?」
「当たり前じゃないか。そんなこともう、言わないでよ」
「??分かったわよ。あたしらしくないもんね、弱気になるなんて。全く、手のかかる妹と勇者様だわ。ま、とことん面倒見てあげるわよ。それが“お姉様”としての役目だもんね」
「????」
「あたしはそろそろ寝るわ。あんまり思いつめないで、あんたも寝ときなさいよ」
?立ち上がり様ベロニカは、ジュイネの背中をぽんっと軽く叩いた。
「うん??おやすみ、ベロニカ」
「えぇ、おやすみ??ジュイネ」
─────────
──────
?命の大樹の魂のある場所にて。
(あたしと、セーニャは??勇者を守り導く双賢の、姉妹??。なのに、敵の尾行にも気付かず、宿敵のウルノーガが現れた上に??ジュイネを守れず、勇者のチカラを引き抜かれてしまうなんて)
(一瞬、ジュイネが死んでしまったと思った。けど、ぎりぎり意識を戻してくれてほっとした。───それも束の間、ウルノーガが勇者の剣を見る間に禍々しい剣に変え??命の大樹の魂を、奪ってしまった)
(これが??ウルノーガの目的だったんだ、魔王として君臨する事が。このままじゃ、世界が───)
(周囲が、崩壊してゆく??。仲間のみんなが、次々に意識を失って───ダメ、あたしまで意識が無くなったら??みんな死んでしまう。グレイグ将軍は騙されていただけだし、デルカダール王は長年ウルノーガに取り憑かれていたみたいだし??この二人も、助けないと)
(あたしは、どうなってもいい??。みんなには、生きていてほしい。誕生してしまった魔王を、倒してほしい。みんな出来るだけ安全な場所に飛ばさなきゃ??だけど、場所指定してる時間がほとんど無い。せめて、ジュイネだけは??魔王
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