今度は、きっと
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「??あんた勇者に対して理想高過ぎなんじゃない? 勇者なら何でもかんでも守れると思ったら大間違いよ」
「????。命の大樹から闇を払う大いなるチカラを授かれば、僕にだってみんなを守れるようになるはずだよ」
「───甘いわね、だから未熟だって言ってるのよ。その闇を払う大いなるチカラを授かったとして??すぐに使いこなせると思う? そのチカラを使うにも、仲間の支えが必要だとしたら?」
「─────」
「焦って強くなろうとしても、空回りするだけよ。??仲間のあたし達を信じなさい、あたし達は全力であんたを守って支えるから」
「その言葉は、心強いけど??僕だってやっぱり、みんなを守りたい」
「あんた頑固ね??。あたしとセーニャの双賢の姉妹は勇者を守る使命にあるわけだけど、出会ってからこれまで、守って守られてきてるじゃない。それが分からないわけじゃないでしょ?」
「え?」
「あんたは何も今まで、守られてばかりいるわけじゃない。??戦闘中セーニャの回復が追いつかない時は、あんたも回復呪文で何度も仲間のピンチ救ってるでしょ?」
「それは??でもロウじいちゃんが仲間になってからはその機会も減ったし、シルビアだってハッスルダンス使えるし」
「謙遜も大概にしなさいよ。あんたは自分が思ってるより、みんなの支えになってるのよ」
「ベロニカの??支えにもなれてるの?」
「なってるわよ? あんたあたしが居ないとほんとダメなんだからって感じがするものねっ」
「それって支えになってるって言わないんじゃ??」
「深く考え過ぎなくたっていいじゃないの、あんたは勇者である前に??ジュイネでしょうが」
「勇者である前に、僕??」
「まぁアレよ、あんたが勇者の使命を果たしてもそれでさよならって事にはならないから安心しときなさい!」
「それって、どういう」
「仲間としての付き合いくらい続けたっていいでしょ? それとも??あんたは勇者の使命果たしたらあたし達とお別れしたいわけ?」
「したくないよ、出来れば??ずっと一緒に」
「───そういえばさっき、セーニャと話してたのよね」
「え、何を??」
「約束してもらおうと思ったの、あたしの身に何かあっても??一人で生きていける事を」
「??!」
「そしたらあの子、何て言ったと思う?『そんな約束、出来ません。お姉様が居なくなるなんて私、考えられませんわ』だって??」
「????」
「ほんと、いつまで経ってもあの子ってば姉のあたしが居ないとダメなんだから??。勇者を守る使命を果たしたら、独り立ちしてほしいもんだわ
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