誓いの静寂の森
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たら、つよくなれないよ」
「そうかしらね、守られてこそ強くなれるかもしれないわよ。物は考えようね」
「やっぱりお姉ちゃんの言ってること、よくわかんない」
「子供のまんまじゃ、分かるわけないわね」
「????。ぼくが、ほんとうに大人になったら」
「??!?(光に包まれたジュイネの姿が、成人に───)」
「守られて、ばかりは嫌だから、僕もみんなを??ベロニカをちゃんと守れるように、強くなりたい??強く、なるよ」
「そう??期待してるわ、ジュイネ」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「(───??ん、何かしら??何だかほっぺをつんつんされてるような?????)」
「ぁ??おはよう、ベロニカ。起こしちゃったかな」
いつの間にかうつ伏せに頭部を横にして眠っていたベッドサイドで目を覚ますと、微笑するジュイネの顔が間近にあり、身体を少し起こした状態でベロニカのほっぺを優しめに人差し指でぷにぷにしていたらしかった。
「ちょっとぉ??寝てるあたしの頬を許可なくつんつんするんじゃないわよ、全く??」
と言いつつも、悪い気はしていないベロニカ。
「ごめん??僕の顔の間近で寝てたベロニカのほっぺがかわいかったから、つい」
「意識を失くして高熱まで出して、あんなに凍えて震えてたとは思えない所業ねっ。??まぁいいわ、それだけあんたは回復したって事かしら」
「うん??心配掛けちゃったね」
「いいのよ別に、世話の掛かる勇者様の方が守り甲斐あるってものよ。それに??あんたの可愛いとこも見せてもらったし?」
「え、僕の??なに??」
「覚えてないならいいのよ。あたしがあんたの決意、覚えといてあげるから??ねっ」
いたずらっぽい笑みを浮かべて、ベロニカはウインクしてみせた。
end
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