誓いの静寂の森
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「そんなの、しらないよぉ」
「??そうだ、つんつんさせてもらったお礼にお姉さんが抱っこしてあげようか?」
「え、いいの???」
「ほーら、よいしょー! ??小さくなったっていっても子供って意外と重いわねー」
ベロニカは高い高いしてあやすように幼少のジュイネを抱き上げる。
「????。ベロニカお姉ちゃん、ムネちっちゃいね」
「あはは〜、どこ見て言ってるのかな〜この悪ガキっ」
首を軽く片腕で締め、もう一方の手でゲンコツを作りジュイネの頭部をグリグリするベロニカ。
「い、いたいってばぁ??!?」
「余計な事を言うガキんちょには、痛い目を見てもらわないとね!」
「うー??お姉ちゃんこわいけど、いいにおいする」
「はいはい、そういうのはもっと大人になってからねっ」
言いながらジュイネを地面に下ろす。
「ぼくの幼なじみのエマもベロニカお姉ちゃんみたいにキレイになるのかなぁ。髪の色そっくりだし」
「??あたしより綺麗になるかどうかは、保証できないわよっ?」
「しょーらい、ベロニカお姉ちゃんをぼくのおヨメさんにしてあげてもいいよ?」
「どこから目線よ、あんた。幼なじみちゃんを見放しちゃっていいのかなぁ?」
「うーん??わかんない」
「あんまり滅多な事言うもんじゃないわよ。まぁとりあえず、立派な大人にならないとね? 幼なじみちゃんやあたしを振り向かせられるような??。そしたらお婿さんにしてあげてもいいかもね」
「オトナ??オトナに、なりたくないなぁ」
表情を曇らせ、そっぽを向く幼少のジュイネ。
「??どうして?」
「なんか、こわいんだもん??。おヨメさんとか、おムコさんとかもいいや。ぼく、このままがいい」
「そう??勇者に、なりたくないのね」
「そんなんじゃないもん。ぼくは、ぼくだもん」
「そう、ね??。ジュイネはジュイネよね」
「お姉ちゃんも、子供に戻ろうよ。ずっと、いっしょにいよう?」
「??それは無理よ。あたしは身体だけ子供に戻っても、心はもう大人だもの。自分の使命を、全うするだけよ」
「シメイ??シメイって、なに?」
「あんたを??勇者を守り、導く事よ」
「??ぼくはユーシャなんかじゃないよ」
「そうね、望んで得た称号じゃないわね。あんたがどうしても嫌なら、そのままで居るといいわ。そんなあんたも、あたしは守るから」
「ぼくが、お姉ちゃんをまもっちゃダメなの?」
「あんたがあたしを守る前にまず、守られる努力をしてほしいわね。その上で強くなって、守ってくれるって言うんならそうしてくれてもいいけど」
「??まもられてばかりだっ
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