恥ずかしき呪いの勇者
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はないか??俺にも伝染し兼ねんだろう」
「えーっと、さっきも言ったけど正式な仲間じゃない限りは伝染しないのは確認済みなんだ。一時的に共闘してくれる形だと全然平気らしいんだけど、これからよろしく!っていう感じで正式に仲間になってくれた途端恥ずかしい呪いが伝染するみたいなんだ??」
「な、成程??? ならば今の俺とお前は一時的な共闘目的であるからして、取り敢えずはその呪いには罹らないというわけ、だな?」
「そうだと思う??。ただ僕の方がその間かなり足でまといになりそうだけど今までも何とかなってきたから、この作戦は必ず成功させて見せるよ??!」
「(顔を覆いながら言わないでくれ??)」
「いやーっ、そんな目で見ないで!!」
「先に行くぞ」
荒廃したデルカダール城内での魔物との戦闘中。
「??はっ、僕ってイケメンかも? 恥ずかしい??!」
「そんな事は誰も聞いてないぞ!」
「あっ、お気に入りのヘアスタイルが乱れちゃってる??恥ずかしい!」
「今そんな事を気にしている場合かッ!」
「ひえっ、パンツのゴムが緩んじゃったかも??恥ずかしい!」
「何故そうなる!?」
「あれ??? あの魔物にトキめいてしまう??恥ずかしいっ」
「お、お前という奴は??」
「ふあっ、ぱふぱふ思い出しちゃった恥ずかしいー!」
「なんだとッ? どんな??ぐあッ」
グレイグは魔物から不意打ちを食らう。
「僕ってどうしようもない勇者だよ??恥ずかしい??」
「恥ずかしいというより落ち込んでないか?」
「はうわっ、急に身体中くすぐったくなって??恥ずかしいっ!」
「どういう状況だッ」
「はぁ、はぁ??全く、戦闘の度にツッコミを入れていてはキリがないな??」
気疲れするグレイグ。
「───わあっ、何これ放してよー!?」
「(何だ???! 上半身は女の人形、下半身は鳥籠のような魔物に覆い被さられあいつが囚われてしまった。全く世話の掛かる奴めッ)」
グレイグはジュイネを救い出す。
「??はぁ、ありがとうグレイグ。助か───はっ」
グレイグの顔を凝視するジュイネ。
「どうした、囚われた際にどこか怪我でも??」
「なんて、素敵な方なんだろう??心臓がドキドキする??恥ずかしくて話し掛けられないっ」
ジュイネはグレイグにときめいて顔を覆う。
「??もう勝手にしてくれ」
───ホメロスと対峙、屍騎軍王を倒した後。
「??お前、先程の戦闘では涙まで流していたな。それは最早恥ずかしいのではなくて、情緒不安定としか言い様がないのでは??」
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