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DQ11長編+短編集
溯る先に失い得るもの
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うでもいい、仲間を今すぐ返してもらう!」

「そう急くな??我は勇者の剣を欲するのみ。それさえ大人しく渡してくれれば、仲間は無傷で返そう。悪い話ではないと思うのだがな???」

「???っ」


「ジュイネ、奴に出来るだけ集中攻撃するにしてもここは仲間を多少傷付ける覚悟で向かわねば奴は倒せないぞ。勇者の剣を渡すという選択肢は無い」

「ほう??流石は我に騙され続けたグレイグ将軍、容赦が無いな。手駒としてよく働いてくれた??お前もこれからすぐ家族の元へ送ってやろう」

「何???! 貴様、まさか我が祖国バンデルフォンをも??ッ」


「ウルノーガ??ジュイネや私だけでなく多くの人々の人生を狂わせた諸悪の根源??! 今ここで決着をつける!!」

「私のお姉様や仲間に手を出すなんて、罪深いですわねウルノーガ??相応の報いを受けてもらいますわっ!」

「ジュイネ、迷わず行け! 仲間からの攻撃は俺が一手に引き受けるッ!!」

「───覚悟しろ、ウルノーガ!!」

「それはお前の方だ、勇者ジュイネよ!!」

 マルティナ、セーニャ、グレイグ、ジュイネを相手に突如禍々しい冥界の霧を発生させる魔道士ウルノーガ。


「(うっ、これは何だ??? かなり息苦しい??っ)」

「何なの、この纒わり付くような毒々しい霧は??!」

「(まさか、これは??!)皆さん、お気を付け下さい!!」

 そこへ操られているロウが、ジュイネ達にベホマラーを唱えてきた。

「うあ゛ぁっ???!」

「うぐッ??!?」

「あ、うぅ??!」

「きゃぁ??っ!」

 ジュイネ、グレイグ、マルティナ、セーニャは身体の激痛に悶える。


「(どうして、操られてるロウじいが僕らに迷わず回復呪文を使ったのかと思ったら、こういうことなのか??っ? まるで、全身が斬り裂かれたような痛み??この霧のせいで、回復呪文がダメージに変換してる??!?)」

「クハハハ??! 仲間の回復呪文で悶え苦しむがいい!!」

 更にロウがベホマラーを唱えようとする。

「くっ、ロウ様ごめんなさい??! 爆裂脚!!」

 マルティナからの強烈な脚技で壁に吹っ飛び激突し動かなくなるロウ。

「(回復出来ないならせめて、防御を固めないといけませんわ??っ)───《スクルト》!」

「さぁ、お前達の攻撃は全て俺が受け止める! 来るがいい!!」

「(仁王立ちのグレイグに攻撃が集中している内に??!)ギガブレイク!!」

「ぐぬぅ??! 《ドルモーア》!!」

「くぅ??っ!」


「《ベギラ───》」

「(グレイグへの攻撃が途切れた??まずい、ベロニカの呪文が───)」

「??なぁんてね、あた
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