第二千二十一話 狐狸と言うけれど
[8]前話 [2]次話
第二千二十一話 狐狸と言うけれど
日本には狐と狸がいます、ですが。
ベトナムはその狐と狸を見て言いました。
「狸は珍しいな」
「そうですか?」
「狐はどの国でもいるが」
それでもというのです。
「狸はだ」
「そういえば他の国ではあまり見ないですね」
「中国にもいるが」
「中国さんは時々山猫と間違えます」
「あちらで狸と言うとそちらだからな」
山猫を狸と呼ぶのです。
「だからだ」
「それでは間違いではないですね」
「そうだ、それでだ」
ベトナムはさらに言います。
「日本の狸はな」
「珍しいのですね」
「かなりな」
「左様ですか」
「私にもいない」
実際にというのです。
実は狸は世界的には珍しい生きものの様です、日本はベトナムに言われてこのことに気付きました。
第二千二十一話 完
2022・8・7
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ