第六幕その一
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第六幕 外国人街
先生は動物の皆それに王子とお静さんの協力を受けてご夫婦にプレゼントする時計を探すことになりましたが。
トミーもです、先生に言いました。
「僕にもそうさせて下さい」
「一緒に時計を探してくれるんだ」
「勿論ですよ」
先生に微笑んで答えました。
「先生の家族ですから」
「だからなんだ」
「一緒にです」
是非にというのです。
「そうさせて下さい」
「悪いね」
「悪くないです」
トミーは先生のお言葉をすぐに否定しました。
「家族ですから」
「それでだね」
「また言わせて頂きましたが」
「家族だからなんだね」
「先生を助けるのは当然のことです」
「それじゃあお願い出来るかな」
「一緒に探していきましょう」
こうしてトミーも一緒に探すことになりました、こうして先生はまた一人頼りになる仲間を得ました。
そのうえで探しているとです。
先生はこれはという時計を街でもインターネットでも幾つか見付けました、そのうえでお静さんとその時計達についてお話しました。
「どれがいいかな」
「そうね、どれも悪くないけれど」
お静さんは先生が紹介したお店やインターネット上の時計の画像を観つつ考えるお顔になって言いました。
「もっとね」
「もっと?」
「探しましょう」
「決めるにはまだ早いんだ」
「これしかないなら別だけれど」
「幾つかあるからなんだ」
「それにまだ時間はあるし」
プレゼントをするダイアモンド婚式までというのです。
「だからね」
「まだ探すんだね」
「急がないから」
それでというのです。
「特にね」
「急がないでだね」
「そうしてね」
そのうえでというのです。
「じっくり選んで」
「決めればいいんだね」
「そうしましょう」
「そうだね、それがいいね」
先生はお静さんの言葉に頷きました。
「じゃあもっと探してね」
「選びましょう」
「それがいいね」
「先生は熟考してね」
お静さんは先生の性格のお話もしました。
「しかも焦らないわね」
「焦ったことはないね」
先生は穏やかな声で答えました。
「これまで」
「それも先生のいいところよ」
「焦らないことも」
「決してね、焦ってもね」
「いいことはないからね」
「何度言われても焦って」
そうしてというのです。
「暴走する人はね」
「失敗するね」
「ええ、それで反省もしないでね」
お静さんはそうした人のお話もしました。
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