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超地球救済戦記!断罪王Ω〈オメガ〉〜戦争もやめねぇ!環境破壊もやめねぇ!バカで愚かな人類は身長170センチ以下の無職童貞ニートの俺が全員滅亡させる?〜
第三十七話 断罪王Σと不思議系美少女ミドリ。人の仕事のやり方ににブツブツと自分の価値観を押し付けてくるやつはちゃんとヘルメットをして一輪車で会社に出勤しろ!
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その原因について考えるのをやめてしまう」
「私はただ、みんなに私の存在を理解してほしかっただけなのに、私が話かけた人間はいつも私について考えるのをやめてしまう」
「君はおそらく、幽霊でもなければ、超能力者でもない、この世界の人間の概念では説明できない存在。故に誰からも理解されず、気がついた時には忘れ去られている。人間はみんな考えても仕方のないことより、考えて楽しいことを優先する生き物だからね」
「そう、人々が常に楽しさを追及する生き物である限り、私の心は満たされない」
「ミドリちゃんは孤独だったんだね」
「私の存在を理解してくれたのはおじさんがはじめてよ」
「僕には昔、僕にしか見えない友達がいたんだ、不思議だろ?」
「ええ、不思議ね」
「人々は自分たちの価値観で解決できないことは全て不思議の三文字で片付けてしまう。つまり考えるのを拒否してしまう」
「それって、私の存在そのものね」
「ああ、君は不思議だ。だから、もう僕は君にはもう興味がない。君が僕の目の前でどんな怪奇現象を起こしても、それは不思議なことで完結してしまう」
「もう興味がないってことは、私に興味があった時もあったの?」
「ああ、もちろんさ。だから君が周りの人間たちにしてきたことは、自覚がなくても、少なからずその人間の中に残っているんだよ」
「そうなのかな?」
「ああ、きっとそうさ」
ミドリちゃんが嬉しそうに笑っている。
それが僕が最後に見たミドリちゃんの姿だった。
それ以降、空も木も大地も、この世のありとあらゆるものがミドリちゃんに変化することはなかった。
もしかしたら、本当は空も木も大地も、ありとあらゆるものがミドリちゃんに変化している現実について、僕の脳が考えるのをやめてしまっているだけかもしれない。
それでも、僕はまだ、ミドリちゃんのことを覚えていた。
次回予告 断罪王Σと就活美少女マキネ。職場でえこひいきをするやつは毎朝中身が白飯のみの弁当を作って昼食時に便所で食べろ!
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