狂乱のモンスターカジノ
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よし、倒したぞッ! ジュイネと姫は───」
「あらん、二人共倒れちゃってるわ!」
「ブギーは倒したのじゃ、二人共正気に戻ってくれると良いが??姫は元の姿に戻っておるから大丈夫なはずじゃ。しかし??なんじゃな、二人の倒れ方が───」
仰向けのマルティナの上に、うつ伏せのジュイネが折り重なって倒れているのだが、ジュイネの顔がちょうどマルティナの胸の谷間に上手い具合いに挟まっていた。
「う、ん??? えっ、ジュイネ??私の上で、何をしているの????」
「───??ぷはっ!? ち、違うんだマルティナ、僕はそういうつもりじゃ」
「ふふ??いいのよ、判っているわ。??もう少し、このままでいましょう」
顔面を離したジュイネの後頭部に両の手を回し、再び自分の胸元に沈めようとするマルティナ。
「ちょっ、待って??マルティナ、まさかまだブギーから受けた呪いが解けてないの???!」
「そういうわけじゃないけれど??今はまだ、貴方を離したくないの」
「マル、ティナ??」
「生きていてくれて、本当に良かった??ジュイネ。また、貴方を守れずに失ってしまったんじゃないかって、怖くて仕方なかった??。だけど、絶望しているわけにもいかなくて??私なりに出来る事をしようと、魔物に占領されているグロッタまで来て町を助けようとしたのだけど??まさか逆に手駒にされてしまうなんて、不覚だったわ」
「大変、だったね??。マルティナも生きてくれていて良かった、本当に??。僕が魔王を誕生させてしまったせいで、多くの人々の命を犠牲にしてしまった??これ以上、誰も犠牲になんてしたくなかったから??」
「つらかったわね??。魔王を誕生させてしまった責任は、私にもあるわ??あの時、ジュイネを守れなかったんだもの。まだ見つかっていない仲間もきっと、生きてくれているはずよ。そう信じて前に進みましょう」
「うん??!」
end
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