狂乱のモンスターカジノ
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「ウフフ??アタシと一緒に、遊びましょ? たーっぷりサービスしてあげるわよ?」
「ぐ、グロッタに出来たモンスターカジノにマルティナが居るかもしれないって、こういうことだったの????」
「ひッ、姫様、なんとはしたない??!!」
「うむぅ??カジノでコイン集めなどしている場合ではなかったがマルティナ姫が居るかもしれぬというVIPルームの入り口を通せんぼしていた魔物にコイン一万枚で交換したラブリーエキスなる物を渡してここまで来てみれば、姫がバニースーツ姿で出て来るとはわしは夢でも見ておるのか??」
「もう、ロウちゃんったら夢じゃないわよ! マルティナちゃんったらどうしちゃったのかしら、いつもなら誇り高い子なのにあんな姿しちゃって??しかもお肌の色と目の色がおかしいわよっ?」
散り散りになっていた仲間の一人、マルティナの危うい変貌ぶりに驚きを隠せないジュイネ、グレイグ、ロウ、シルビア。
「なぁに? アンタ達、アタシの事をそんなに見つめて??ダメよ、アタシはこのモンスターカジノを仕切る妖魔軍王ブギー様の物なんだから!」
「マルティナはもしや、その妖魔軍王とやらに操られておるのでは???」
勘づくロウだが、グレイグはマルティナの際どい姿を見ていられず物申す。
「姫様、誇り高きデルカダールの王女がそのような破廉恥な姿をするものではありませんぞッ!」
「あら??? アンタもしかして、グレイグ将軍? やだわぁ頭のカタい将軍がこんな所に居るなんて。誇り高いとかどうでもいいじゃない、アタシの身と心はもうブギー様の物なのよ。あの方はありのままのアタシを受け入れて下さるの??、アンタみたいな頭でっかちな男は嫌いよ!」
「な゛??ッ」
「グレイグったらショックを受けてる場合じゃないでしょ、マルティナちゃんを正気に戻してあげないと!」
シルビアにそう言われるもののグレイグは気後れしてしまい、当のマルティナはジュイネに危うげな視線を向ける。
「あら失礼ね、アタシは正気よ? ところで、そこの可愛い坊や??ジュイネ、だったかしら」
「えっ、そ、そうだけど??」
「良かった??生きてくれていたのね。さぁ、こっちに来てよく顔を見せて頂戴???」
(ど、どうしよう)
助けを求めてロウの方を見るジュイネ。
「いかんジュイネ、そそられるのは判らんでもないが今の姫は危険じゃ??!」
「勇者の使命なんて忘れて、私とここで一生遊んで暮らしましょ???」
「????。本来のマルティナなら、そんなこと僕には言わないよ」
真摯な眼差しを向けられ、癪に障るマルティナ。
「───ブギー様ぁ、この子つまらなくて可愛くないわ、アタシのオモチャにしたいのに?
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