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DQ11長編+短編集
ベロニカとのひと時
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「あんたねぇ??そういうのを疲労と言うのよ。今ここで、休んで行きなさい」

 ベロニカの言葉に、きょとんとするジュイネ。


「え? ここで??」

「そうよ。天気も良いし空気も澄んでるし、絶景スポットでしょ? これほど骨休めにぴったりな場所ないじゃない」

「それは、そうだけど」

「??じれったいわねぇ、あたしが休めって言ったら休むのよ! ───ほらっ」

「うわっ、急に引っ張らないで???!」

 片手を強くベロニカに引かれ、ジュイネはドサッと仰向けに倒れる。


「ベ、ベロニカ、休ませ方が大胆だよ??というか、やっぱり寝てられないよ。ここ、復興して平和になったように見えていつ飛行系の魔物とかが襲って来るとも限らないし」

「つべこべ言わない! 万が一魔物が襲って来てもあたしの強烈な呪文で返り討ちにしてやるから安心なさいっ」

 ジュイネが起き上がろうとするのを片手で制すベロニカ。


「あんたは確かに、頼りになるようにはなったけど??心配なのよ」

「ベロニカ???」

「傍に居るはずなのに、どんどん遠くに行ってしまう気がして??ジュイネが忽然と消えてしまいそうで、怖いのよ」

 その悲しげな表情が、ジュイネの胸を締め付ける。


「??大丈夫だよ、僕はベロニカの傍から急に消えたりしないよ。───だから、ベロニカも約束してほしい。今度は僕の傍から消えたりしないって」

「え、今度はって───」

「ふう??日差しもあったかいし風が心地良い。本当に、眠ってしまいそうだ」

 ベロニカの疑問をよそに、微笑んで目を閉じるジュイネ。


「そのまましばらく眠ればいいじゃない。───あたしがしっかり守っててあげるから。あんたは??ぼーっとしてるように見えて頑張り屋だからね」

「??出来れば、ベロニカの膝枕が良かったな」

「なっ、何言い出すのよ。まぁ確かにこの姿じゃあんたの頭も乗せてあげられないか??また身体が成長するまではお預けねー」

「大人に一時的に戻れる、あのペンダントは?」

「あれ、ねぇ??一度使うと結構魔力使うのよ。ここぞって時の連携に使う分にはもってこいなんだけどね」

「そっかぁ??じゃあ無理強いは出来ないね」

 少し残念そうなジュイネに、ベロニカはふと呟くように問い掛ける。


「ねぇ??ほんとにこれで、良かったの?」

「??どういう、意味?」

「あんたがあたしの為に??あたしの為だけじゃ、なかったんだろうけど??あんたが、何かとても大きな事を成し遂げたのは、何となく分かるのよ」

「????」

「けど、それって同時に失ったものも大きかったはずよね。あんたは??納得してるの?」

「納得してなか
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