暁 〜小説投稿サイト〜
おっちょこちょいのかよちゃん
224 串刺しの吸血鬼、ヴラド3世
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
も発砲した。だが、結界で弾かれる。
「何度やっても無理なものは無理なんだよお〜」
 まる子は呑気だった。その時、別の男が近づいていた。
「その結界の能力(ちから)、吸わせて貰う」
 男は結界に手を触れた。結界が消滅した。
「え、結界が・・・!」
「この『吸血鬼』ヴラド3世にそんな物は無力だ」
 ヴラド3世はすぐかよ子の杖を取ろうとする。その時、かよ子の武装の能力(ちから)が発動される。ヴラド3世は遠くへ弾き飛ばされた。
「な、異能の能力の能力(ちから)とやらか・・・!!」
 ヴラド3世はそれでもめげず、槍を無数に出して串刺しをする。
「ギャアアー、死ぬーーーーー!!!」
「薙ぎ払うぞ!」
 絶叫する友蔵をよそに次郎長は石松、小政、綱五郎と共に槍を刀で薙ぎ払って防御した。だが、別方向から奥平が手榴弾を投げていた。
「俺達も怠けてられねえな!」
 大野が草の石を使い、巨木で手榴弾を破壊する。だが、破壊の衝撃で木も燃やされる。ブー太郎が水の石で放水し、消火した。
「よし、私も!」
 かよ子はリュックから花火を出そうとした。だが、誰かに蹴落とされる。
「え?」
 かよ子が羽根から落下する。
「や、山田!」
「かよちゃん!」
「どういう事!?」
 のり子は人形に透視能力を行使させる。その場には何も見えなかったが、透視させると、そこにいつの間にかブラド3世がいた。
「鳥橋のり子、落ちた山田かよ子を救え!」
「うん!」
 のり子はキャロラインと同体化し、念力でかよ子を救う。落下したかよ子を持ち上げた。だが、その隙にヴラド3世がその場に落ちた杖を拾う。
「させぬ!」
 法印大五郎が杖の周りに結界を張り、小政が居合いでヴラド3世を斬ろうとした。だが、ブラド3世は煙のように姿を消してしまい、小政の攻撃はかわされ、結界が消失してしまった。
「貰った!」
「やめて!」
 ヴラド3世が姿を消して杖を取ろうとしたが、弾かれた。かよ子が羽根の上に戻っていたのだった。
「私の杖は渡さないよ!」
 かよ子は武装の能力(ちから)のみで何とか杖を守ろうとする。
「こっちこそ簡単に諦めるかよ!」
(ここで杖を手にしないと!)
 かよ子は羽根を降下させ、落ちた杖に手を伸ばした。だが、何処からか槍がかよ子を串刺しにしようとする。
「わ、わあ!」
 かよ子は武装の能力(ちから)で槍に対して防御した。しかし、能力(ちから)をそちらに使用したところで杖が勝手に動いた。
「杖は頂いた!」
「おい、待て!」
 吉良の仁吉がヴラド3世を捕まえようとするが、ヴラド3世は煙となって消える為に捕まえる事ができない。お蝶も脇差しで仕留めようとした。
「やったか!?」
 しかし、ヴラド3世はお蝶の脇差しの能力を吸い取り、お蝶を迎撃する。

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ