男装の勇者
第八話:過去と未来の行く末に
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する?」
グレイグ
「そんな事は、ないと思うが??。どちらだろうと、お前はお前だろう」
ジュイネ
「そっか、そう思ってくれてるならいいよ。───僕は誰のものにもならないから」
グレイグ
「????」
ジュイネ
「それとも、グレイグは僕のこと欲しい?」
グレイグ
「お前は自分を“もの”ではないと、先程言ったろう。欲しい以前に、貰う気はない」
ジュイネ
「??グレイグがそんな人でよかったよ」
グレイグ
「(いや、しかし俺はあの時??たった一人常闇の魔物を倒すと決めた際にジュイネの口元に───その時俺は確かに、欲していたのかもしれん)」
ジュイネ
「どうしたの?」
グレイグ
「何でも、ないのだ。??お前は世界を救い直し、俺はきっとまた勇者の盾となる。それまで暫しの別れだが、また逢おうな??ジュイネ」
ジュイネ
「??うん」
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「ふー、気持ちいいわねー!」
「お、お姉様ったら??泳いじゃいけませんわ」
「いいじゃないのよセーニャ、貸し切りの広い露天風呂なのよっ? ホムラの里の問題を解決して無料で貸し切ってもらってるんだし、固い事言いっこなしなし!」
「ふふ、そうですね??それじゃあ私もベロニカお姉様を見習って泳ぎますわ!」
マルティナ
「あらあら、姉妹で泳いじゃって??。すぐにのぼせちゃっても知らないわよ?」
ジュイネ
「あはは、ベロニカとセーニャらしいなぁ」
ベロニカ
「??それにしても、混浴じゃなかったらもっと良かったんだけどねっ? まぁカミュとグレイグは気を使ってるのか結構距離置いてるし、ロウおじいちゃんなんかはのぼせるといけないからってシルビアさんが一緒に打たせ湯の方に行ったけど」
セーニャ
「お二人とも、寂しそうじゃありませんか? お話くらいしてもいいのでは??」
ベロニカ
「あんたねぇ、みんなタオル巻きの許可もらってるからって裸には違いないのよっ? ほっときなさいって。───何だかここまでの事思い返すと、あんたすごかったわよね!」
ジュイネ
「え?」
ベロニカ
「命の大樹での事よ。ホメロスの不意打ちに気付いて、その上あたし達を闇の攻撃から守ってくれたでしょ。いつもぼーっとしてるあんたにしては、急に頼もしくなったじゃないのよ」
ジュイネ
「そう、かな」
ベロニカ
「デルカダール王にずっと取り憑いてたウルノーガがやっと姿を現して戦った時も、ずいぶんあたし達より強くなってた気がするのよね。どんな裏技使ったのよ?」
ジュイネ
「裏技っていうか、その??」
ベロニカ
「まぁあんたがどんな裏技を使ったとしても、あたし達はあんた
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