男装の勇者
第八話:過去と未来の行く末に
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ぇだろ。他の多くの人の犠牲も気にし過ぎるな、あれは??仕方なかったんだ」
ジュイネ
「だけど??! んっ」
不意に口元をカミュに塞がれるジュイネ。
ジュイネ
「んん??っ、はっ、やめてよ。??っ!」
口元を口元で塞いで来るのをやめようとしないカミュ。
ジュイネ
「───やめろって、言ってるだろっ!」
ジュイネはカミュを強く突き放す。
カミュ
「????」
ジュイネ
「僕が??本当に男だったら、そんなことしないくせに」
カミュ
「どうだろうな、そうとは限らねぇぜ」
ジュイネ
「────。とにかく??そういうの、やめてよ」
カミュ
「悪かったよ。けどどうせ??世界が巻き戻されちまえばオレは忘れちまうんだ。黄金城での件も───。お前は、忘れられない。そうだろ」
ジュイネ
「????」
カミュ
「もっとお前にオレを刻み込んでやりたかったが、もうやめとくぜ。時を遡るお前の覚悟が変わらないなら、止めやしねぇさ。なんつーか??ホムラの里での件は嬉しかったんだぜ、オレの為に血を流してまで───まぁ、オレじゃなくてもお前は同じ事したんだろうけどな」
ジュイネ
「カミュ、僕は」
カミュ
「もういいって。ほら、まだちゃんと話してない奴がいるだろ。??そいつのとこ行ってやれ」
ジュイネはその場を後にし、神の岩の麓へ向かって行った。
カミュ
「はーあ、何言ってんだオレは??」
淡い月明かりがのぞく、神の岩の麓。
ジュイネ
「??グレイグ」
グレイグ
「む、ジュイネか??。どうやら一度決めた心は変わらぬようだな」
ジュイネ
「うん。世界を救い直して、あの時死ぬべきじゃなかった多くの人々を??ベロニカを助けたいんだ」
グレイグ
「そうか、ならば何も言うまい。??しかし魔王誕生前となると、お前達とは仲間になる前の敵対関係のままだな」
ジュイネ
「正式ではないけど、離れていても事実上もう仲間だったようなものでしょ。それに魔王誕生前に正式に仲間になれなかったのは、イシの村のみんなを城の地下に幽閉したと見せかけて守ってくれてたからだし??。その時デルカダール王に取り憑いてたウルノーガに逆らったら、村のみんな殺されてただろうから??グレイグには感謝してるよ」
グレイグ
「それなら、いいのだが」
ジュイネ
「グレイグはきっとまた、僕の盾になってくれるって信じてるから何の心配もしてないよ」
グレイグ
「あぁ??俺は何度でもジュイネの盾となる。お前は我が“剣たる主”なのだから」
ジュイネ
「うん、ありがとう。??グレイグは僕のこと、男か女かどっちかでしか見てなかったり
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