男装の勇者
第七話:仲間と共に歩む道
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」
グレイグ
「それは無論??ファーリス王子の視線からジュイネを遮る為だ」
ファーリス
「そんな人を覗き魔みたいに言わないで下さいよー。それにここは混浴ですよっ? 少しくらいジュイネさんの沐浴姿を拝ませてもらっても───」
グレイグ
「駄目だ。??大体、胸元や腰回りを隠す筈が沐浴用の薄着に透け感があるのが問題だ。これはお前の趣味かッ?」
ファーリス
「ヤダなー、そんなわけないじゃないですかー! ボクが物心ついた頃には、沐浴の世話をしてくれる侍女はいつもその姿ですよ? ほら、周囲の侍女を見て下さいよっ」
グレイグ
「だとしても、だ。??沐浴中のジュイネを凝視させる訳にはいかぬ。ジュイネに命を預けている俺はジュイネの盾なのだからな」
ファーリス
「グレイグ将軍は噂通り生真面目だなー。じゃあマルティナさんの方をじっくり??」
マルティナ
「あら、ファーリス王子??私を凝視するのは高くつくわよ?」
不敵な笑みを浮かべつつ、片方の拳をもう一方の片手にバシッと強く叩き込んで見せるマルティナ。
ファーリス
「あっははー、チラ見くらいは許して下さいよー! それならセーニャさんは───」
セーニャ
「あれから少しは成長したかと思ったけど??あんた、やっぱりバカ王子ね」
ファーリス
「へ? セーニャさんって、そんな口調だったっけ????」
セーニャ
「あ、すみません??。私のお姉様だったらきっとこう言うのではないかと思って、つい」
ファーリス
「セーニャさんにお姉さんなんていたっけ??。妹みたいな小さい子ならいた気がするけど、そういえばその子はどうしたんだい?」
セーニャ
「───お姉様と私は、一つになったのです。だから、寂しくはありませんわ」
ファーリス
「へぇ??よく分からないけどそうなのかー」
シルビア
「ファーリスちゃ〜ん、アタシの事ならいくらでもじっくり見てくれていいのよ〜ん?」
ファーリス
「わー、確かにシルビアさんの身体つきは憧れるなー! 何ていうかこう、グレイグ将軍みたいにムキムキ過ぎない感じが??! 触っていいですかっ?」
シルビア
「ダ〜メ、お触りは禁止よん!」
カミュ
「はぁ??みんなしてバカ王子相手してたらキリがないぜ。ってか爺さん、みんなの注意がファーリスに向いてる隙に周囲の侍女をガン見するのはどうかと思うぜ」
ロウ
「な、なんじゃ、こんな機会そうそうないんじゃから良いではないかッ。ふぅ??血圧が上がりっぱなしじゃわい」
カミュ
「ぶっ倒れたらシャレにならないぜ。??孫のジュイネの為に長生きしろよな」
ロウ
「言われるまでもないぞい! わしゃまだまだ老いても元気じゃわいッ」
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