男装の勇者
第七話:仲間と共に歩む道
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ロウ
「わしだって負けてられんぞい!」
仲間達は一丸となって後ろからジュイネにチカラを貸し、そのお陰でジュイネは手応えを感じて思い切り釣り上げたつもりだったが何も掛かっていなかった??わけでもなかった。
釣り上げた勢いで皆後ろに倒れてしまったが、よく響く鳴き声が聞こえ空を見上げると、神々しいクジラのような大きな生き物が優雅に舞っているのを目にする。
長老ファナードによればそれこそ、神の乗り物ケトスと呼ばれる存在だった。天空のフルートを勇者であるジュイネが吹けばケトスに乗れるらしく、長老ファナードはベロニカの無念を晴らしてほしいと述べ、それを受けてジュイネはベロニカを想いながらフルートを吹き、仲間と共にケトスの背中へとワープし目前の魔王が住まう天空魔城に乗り込もうとするも強力なバリアに弾かれてしまい、まずはそのバリアを解く方法を探る為、神の乗り物ケトスに導かれ神の民の里に行き着く。
里、と言っても規模の狭い一つの島が浮いているだけで民も一人しかいなかった。それもそのはずで、魔王の軍勢によってほとんどが滅ぼされた跡だったが、里の中心に祀られている聖なる炎には手を出されなかったらしくその神殿周りは無事だった。
太陽の神殿内には三つの苗木もあり、それらからジュイネの左手の甲の紋章を通して先代勇者の軌跡を辿り、勇者の剣は作り出せると知った一行は聖なる種火を受け取った後、まずは天空の古戦場に向かい伝説のオリハルコンを入手し、次に伝説のハンマーを求めてサマディー王国を訪れたがこちらは勇者の星が落下しそうになっている騒ぎでそれどころではなかった。
ファーリス
「??ジュイネさんじゃないか!? 無事だったんだね、心配したよ!!」
率先して勇者の星落下の調査の為バクラバ砂丘に来ていたファーリス王子は、後からやって来た一行にジュイネの姿を見るや否やチカラ強く抱き締める。
ジュイネ
「ふぁっ、ファーリスも元気そうでよかったけど??苦しいってば」
グレイグ
「おいお前??ジュイネが苦しがっている、早急に離れろ」
言いながらグレイグがファーリスをジュイネから引き剥がす。
ファーリス
「何だよー、感動の再会なんだからいいじゃないか??って、貴方はもしやデルカダール王国のグレイグ将軍?!」
グレイグ
「そうだが??何か問題でもあるのか?」
ファーリス
「ボクは貴方に憧れてるんですよー! いずれ貴方の部隊に入って鍛えたいと思ってるんですっ」
グレイグ
「そうか??随分調子のいい王子に見えるが、俺の部隊に入るからには相当厳しい訓練を受けてもらう事になるぞ」
ファーリス
「望むところですよっ。グレイグ将軍のようにムキムキになって、ジュイネさんを振り向かせてみせたいからね
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