男装の勇者
第七話:仲間と共に歩む道
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っさと倒して、仲間と合流させてもらうぜ」
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セーニャ
「???はっ、私は」
シルビア
「あらセーニャちゃん! 良かったわ、目が覚めたのね」
ロウ
「ふむ、これで目が覚めておらんのはジュイネとカミュとグレイグじゃな」
マルティナ
「はぁ??敵も厄介な幻影を見せてくるものだわね。それだけ余裕がない証拠かしら」
カミュ
「う??ッ」
シルビア
「カミュちゃんも目を覚ましたみたいよん!」
カミュ
「んぉ??ここはどの辺りだ??」
ロウ
「屋内の随分広い通路のようじゃが、わしらが見せられた敵の策略であろう“悪しき幻影”の精神的な場所に比べると周囲は紅い炎が灯っていて明るい方じゃな」
カミュ
「悪しき幻影って、アレがか??」
シルビア
「それぞれ見せられたものは違うみたいだけど??アタシの場合はパパだったわね。散々罵倒されちゃったんだけど、本物のパパはアタシをちゃんと認めてくれてるのが判ってたから全然平気だったわ♪」
マルティナ
「私は??何故か“デビルモードの私”が相手だったわね。醜悪な妖魔軍王を思い出しちゃって、何か余計な事を言われる前に怒涛の勢いで蹴り潰してやったわ」
カミュ
「さ、流石だな??」
ロウ
「わしも割とすぐ目覚める事は出来たが、アレはいかん??心臓に悪い。何だったかは聞かんでくれい??」
カミュ
「(オレも言える内容じゃねぇからな??)」
セーニャ
「私は、偽物だとすぐに分かるお姉様でしたが??感謝しておきましたわ」
カミュ
「感謝って??まぁそりゃともかく、まだ目覚めてねぇのはジュイネとグレイグのおっさんか。二人して苦悶の表情浮かべてるが??オレ達で何とか目覚めさせてやれねぇかな」
セーニャ
「??私が、竪琴を奏でてみます。その音色が、お二人に届けば良いのですが」
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グレイグは、翼を持った魔物の姿と化しているホメロスと対峙していた。
『何故だろうなぁグレイグ??お前が護れなかったモノ、護りたかったモノはことごとく傷付けられ、破壊され、再起不能となる??お前の生まれ故郷も、育った故郷すらそうだ』
「違う??孤児だった俺を拾い育ててくれたデルカダール王国はいずれ必ず復興させてみせる。俺に希望をもたらしてくれる太陽が居る限り??」
『太陽??? あの出来損ないの無能な勇者が、か? 魔王様を誕生させてくれた悪魔の子を“希望の太陽”呼ばわりとは??お前もとんだ毒気にあてられたものだな』
「ホメロス、なぁホメロス???お前は俺にとって、光だったのだ。その意味が、判るか」
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