暁 〜小説投稿サイト〜
DQ11長編+短編集
男装の勇者
第七話:仲間と共に歩む道
[13/17]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話

カミュ
「全くお前は??オレは後回しでいいってのに」

ジュイネ
「───うーん、ちょっと傷跡は紋章に残っちゃったかな。けどこれくらい平気だよ。??肝心な時に使えないんじゃ勇者の紋章なんてあってもなくても同じだし、本当にただのアザみたいなものだよ」

カミュ
「ジュイネ、お前??」

ジュイネ
「さぁ、ヤヤクさんに伝説の鍛冶場について聞いてみよう。そこで勇者の剣を作製して、天空魔城に張られてるバリアを何とかしなきゃね」


 ホムラの里長のヤヤクから山門の鍵と禁足地への鍵を受け取ったジュイネ達は、マグマの煮えたぎる開けた場所で行き止まりをくらうが、神の民の里の太陽の神殿で授かった聖なる種火が反応を示しその火を煮えたぎるマグマへとくべると、荘厳な伝説の鍛冶場が姿を現した。

そこでジュイネは勇者としてひたすらに伝説のオリハルコンをガイアのハンマーで叩き、そうしている内に不思議と剣の形を成してゆき、ジュイネが疲労した様子を見てとると仲間達が手伝う事を申し出、それぞれの想いを口にしては勇者の剣を鍛え上げていった。

そして遂に完成??とはまだゆかず、剣の形を成していても黒ずんだままだったがジュイネが剣を手に取り、上空へ掲げると雷(いかずち)が起こってそのチカラが剣に宿り、輝かしいばかりの光を放ち勇者の剣は見事完成した。


 皆の想いを一つにして完成させた勇者の剣を手に、神の乗り物ケトスに乗り強力なバリアに守られた禍々しい天空魔城を前にジュイネは迷い無く剣を振りかぶって勢いよく振り下ろし、そこから発生した聖なるチカラの衝撃波によってバリアを難なく破壊。

天空魔城に降り立ち、表門と思われる場所まで来ると突如グレイグがジュイネへ警告を発し、次の瞬間にはグレイグに身体ごと庇われ二人は地面に倒れ込み、すぐ近くには大きく鋭い双刃の武器が突き刺さっていた。グレイグの助けがなければ、ジュイネは串刺し所では済まなかった。

不意打ちをしてきたのは邪竜軍王ガリンガと名乗る、魔王が率いる六軍王の一人だった。苦戦を強いられるものの、勇者の剣を完成させた連帯感もあり確実に撃破。

??その時言い残した邪竜軍王の言葉がジュイネには引っかかっていた。

『失われし時は、もう元には戻らぬ』と。

そんな事は痛いほど分かっている、何故敢えてそう言われたのかは疑問だった。


 ───大分天空魔城の奥地まで来た所、元々の視界の悪さが顕著になり忽然と暗闇に閉ざされ、仲間達の姿を見失う。

ジュイネ
「みんな、どこにいるの??!?」


「あたしなら??ここにいるわ」

 聞き覚えのある声に顔を向けると、そこに紫色の淡い明かりが幾つか灯り、とんがり帽子が垂れ下がった小さな背中をこちらに向けている存在が居た。


[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ