男装の勇者
第六話:仲間を探し求めて
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ジュイネとグレイグは暫く休んだ後、デルカダール王からの助言を受け勇者ゆかりの地にて魔王を倒す手掛かりを得る為、最後の砦を旅立ってはぐれた仲間を探しながらドゥルダ郷を訪れた二人は、齢11歳にして大僧正のサンポに出会い、本来ならジュイネの師となるはずだったニマ大師が魔王誕生の際、その強烈な衝撃波から郷全体を護る守護方陣を命懸けで展開し亡くなった事を知る。
ドゥルダ郷の人々は誰一人ジュイネを責める事はなく寧ろ手厚く労い、異変後の世界では特に食糧なども不足しているにも関わらず、規模は小さいながらも宴を催してくれた。
??魔王を倒すのに有益な情報は得られなかったが、数日前から郷を訪れニマ大師の死を知るとドゥーランダ山頂へ向かった修行者が戻って来ないという事で、救助隊を出したが怪我をして戻って来た為代わりにジュイネとグレイグが山頂へ向かう事になりサンポ大僧正も同行する形となった。
グレイグ
「??む? 山頂の御堂に何者か居るようだぞ」
サンポ
「修行者は郷の入口でニマ大師の死を聞いたらしく、私は直接会ってはいないのですが??。何ということでしょうか、ずいぶん痩せ細った姿で座禅を組んだまま亡くなられている??」
ジュイネ
「あれ??? 身に付けてるペンダントってもしかして」
グレイグ
「ぬおッ?! 座禅を組んでいる横に置かれているのは??、数あるムフフ本の中でも秘蔵とされる“ピチピチバニー”ではないか!!」
ジュイネ
「??????」
サンポ
「??????」
グレイグ
「ハッ、いや、その??。この修行者は、世を儚んで亡くなったのだろうがその最期は??きっと満ち足りていたに違いない」
ジュイネ
「それはともかく修行者が身に付けてるペンダントなんだけど、どう見てもこれ??僕が譲り受けたユグノア王家のペンダントと同じなんだけどまさか───」
グレイグ
「そんな馬鹿な??ユグノアの前王であるロウ様だというのかッ? 何という痛ましい姿に」
ジュイネ
「ロウおじいちゃん??死んでしまったなんて??」
サンポ
「??待って下さい、ロウ様はまだ生きています! ですが、このままでは死??。ロウ様はこの霊験あらたかなドゥーランダ山頂にて冥府へ出向いているのかもしれません」
グレイグ
「冥府??だと?」
サンポ
「ドゥルダ郷では命懸けの修行を冥府で行う場合もあります。短期間で数年分の修行の成果を得られますがその分、命の危険も伴うのです??」
ジュイネ
「冥府で修行してるのかもしれないけど、このままだと死んでしまうんでしょう? 何とか冥府に行って、ロウおじいちゃんを連れ戻せないかな」
サンポ
「私なら??貴方を冥府へ送ることは可能ですが、冥府に向かうだけでも危険
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