男装の勇者
第五話:奪われしチカラ
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っかけがあったのかしら???」
ジュイネ
「─────」
ベロニカ
「どうしたのよ、急に黙って」
ジュイネ
「うぅん、何でもないよ」
ベロニカ
「まぁ何て言うか??お互い使命を果たしたら、普通の恋くらい出来るようになるのかしらねー。あいつ??カミュとだけはゴメンだけどっ」
ジュイネ
「はは??(恋かぁ??。“あれ”は、恋だったの、かな)」
命の大樹の魂のある場所。そこに内包されている勇者の剣を授かろうとしたらいきなり背中に強い衝撃を受け、苦痛で立っていられなくなった僕はその場に俯せで倒れた。
背後から、冷笑が聞こえた。その声は、覚えてる??僕の育ったイシの村を焼き払い、村人みんなを殺そうとした??ホメロス将軍だ。
───すぐに反撃しようとしたらしい仲間達がみんな、何か強力な衝撃を受けて次々に倒れていく音が聞こえた。
情けなく最初に倒れていた僕はやっとの思いで立ち上がり背後を見やると、そこには真っ黒なオーブを片手に持ち禍々しい闇を全身に纏ったホメロスがほくそ笑み勝ち誇った様子で立っていた。
「ククク??さぁ、ここをお前達の墓標としてくれよう??!!」
一度倒れはしたものの他のみんなも何とか立ち上がり、僕達はホメロスに立ち向かった。??けれど、ホメロスには一切物理攻撃や呪文が通じない。全身に纏っている闇のオーラのようなもののせいだろうか。
ホメロスは僕達を嘲笑いながら真っ黒なオーブからまた強力な闇の衝撃を放ち、今度こそ立ち上がれないほどのダメージを受けてみんな倒れ伏した。
??ホメロスは、僕が俯せに倒れている横を通り過ぎ、冷たい笑い声を上げながら命の大樹の魂に間近に迫った。
───そうか、こいつが裏でずっと暗躍してたっていう、邪悪な闇の存在であるウルノーガって奴なんじゃ。命の大樹が内包してる勇者の剣を欲して????
「そこまでだ、ホメロスッ!」
ぁ、この声は??グレイグ、将軍??? 俯せのまま何とか頭を上げて視線を向けた先に、グレイグ将軍がデルカダール王を伴ってやって来ていて、大剣の切っ先を鋭くホメロスに向けている。
「ご覧になりましたか、王よ。全てはホメロスの暗躍だったのです。??勇者を悪魔の子などと虚言を吐いたのも奴なのです。これ以上謀られてはなりません、奴は魔の物と通じている??。ホメロス、何ゆえこのような暴挙を───」
グレイグ将軍の背後で、闇が迸った。グレイグ将軍は、苦しげな声を上げ俯せに倒れてしまった。??デルカダール王が、不敵な笑みを浮かべてる。
「ぐッ??王よ、これは一体??」
「ここまでご苦労だったな、グレイグ将軍。後は、我に任せそこで見ているがいい」
「!?」
デルカダール王
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