男装の勇者
第五話:奪われしチカラ
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ュが育ちが悪いって決めつけるのはよくないよ。食べる物に、苦労してたのかもしれないけど」
ベロニカ
「だってあいつってば、あんたと旅するようになって盗賊稼業はやめたらしいけどそれでも手癖悪いじゃないの。相手は魔物とはいえ盗み働いてるし」
ジュイネ
「魔物との戦闘中に素材集めしてくれてるんだよ、とても助かってるし??。カミュだって、色々事情があって盗賊になったのかもしれないし」
ベロニカ
「??ジュイネ、あんた随分あいつの肩持つわね。やっぱりそんなにスキなわけ?」
ジュイネ
「そ、そういうことじゃなくて??! 勘違い、だったんだよ。僕はきっと??仲間として、すきなんだ。仲間のみんなだってすきだし」
ベロニカ
「ふーん? まぁそういう事にしといてあげてもいいけど」
ジュイネ
「ベロニカは??カミュのこと、キラいなの?」
ベロニカ
「そーねぇ、キライっていうか??あいつってばあたしを子供扱いし過ぎね! 若返ってまた小さくはなったけど、これでも年頃のお姉さんなのよあたしはっ。他のみんなはそこの所配慮してくれてるのに、あいつは何かとあたしをからかってくるのよねっ。女心ってのが分かってないわ!」
ジュイネ
「それって??ベロニカはカミュにちゃんと年頃の女の子として扱ってほしいってこと?」
ベロニカ
「へっ? そう、なるのかしら???って、それじゃまるであたしがあいつに気があるみたいじゃないのよ! そんなわけないからっ」
ジュイネ
「ふふ、否定しなくてもいいのに」
ベロニカ
「はぁ?! ならジュイネ、あんたはカミュに女子として扱われてもいいってわけっ? あいつ何かとあんたにボディタッチしてるけど何とも思わないの?」
ジュイネ
「そんなこと、ないと思うけど??」
ベロニカ
「あんたが人魚の姿になってた時なんて地上でずっと横抱きしてたし、メダ女の制服着てた時はスカートの中??厳密にはその下だけど、まさぐってシルバーオーブ取り出すとかしてたじゃない! まぁ女子と認識してる割には配慮がなさ過ぎると思うけどねっ」
ジュイネ
「────。勇者の使命を果たせば、僕が男子を装おう必要はなくなるんじゃないかってカミュは言ってたけど」
ベロニカ
「??あいつの言う事、真に受けない方がいいわよ。その時本当にどうしたいか決めるのは、あんた自身なんだから」
ジュイネ
「????。ねぇ、ベロニカは恋したことある?」
ベロニカ
「え、何よ急に」
ジュイネ
「えっと??ほら、人魚のロミアと人間の男性のキナイ?ユキのこと思い出したんだ」
ベロニカ
「あぁ??あれで良かったのかは未だに判断つかないわよね。人魚の寿命は人間より長くて時間の感覚が大分ズレてるってい
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