男装の勇者
第五話:奪われしチカラ
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ダール城の裏手崖から潜入し、常闇の魔物を倒すのです。今が、その時だと思われます」
デルカダール王
「だが流石に、そなた一人で向かうのは??。少数精鋭部隊を編成すべきではないか?」
グレイグ
「いえ、優秀な兵には砦を死守してもらわねば。私が居ない間に攻め落とされては、元も子もありません。??私のチカラを信じて頂きたい、我が王よ。私は今、何ものにも負ける気がしないのです」
デルカダール王
「そこまでお前が言うからには??何か大きな決断をしたのだな?」
グレイグ
「はい??。私が今最も必要としている存在が、私の元に来てくれたのです。その存在を、何としてでも守り抜きたい??。その為ならば、たった一人でも常闇の魔物を討ち果たしこの地方の太陽を取り戻してみせましょう」
デルカダール王
「そうか??それがお前の覚悟なのだな。ならば、そなたの思う通りにするが良い。わしらは、そなたを信じておるぞ」
グレイグ
「御意??!」
────────
──────
「??うぅ、ん??」
エマ
「あっ、ジュイネ??! 意識が戻ったのね!」
ジュイネ
「あ、れ??エマ? どうして」
エマ
「えっとね、話せば長くなるんだけど───」
ジュイネ
「───??えっ? グレイグ、将軍が??この地方を暗闇に陥れている常闇の魔物を倒すために、デルカダール城にたった一人で向かったの?」
エマ
「そうなの??。敵に気取られるといけないから見送りは禁じられたんだけど」
ジュイネ
「??僕も、行ってくる!」
エマ
「え、ちょっと待ってジュイネ、無茶しないで??! 身体だって本調子じゃないんでしょう? それにグレイグ将軍様が砦を出て行ったのは大分前だし」
ジュイネ
「そんなこと言ってられない??って、あれ? どうして僕、こんなダボダボな服を」
エマ
「あ、それ??グレイグ将軍様の私服の上着よ。ジュイネの服は渇かしてそこに置いてあるわ」
ジュイネ
「そ、そうなんだ??。早速着替えてグレイグ将軍を追わないと」
ペルラ
「───やめときな、ジュイネ。グレイグ様の覚悟を無下にするもんじゃないよ」
ジュイネ
「ペルラ母さん???」
ペルラ
「世界の異変後、あんたが最後の砦になったこの村に流れ着いた事で、グレイグ様は明らかに生気を取り戻したみたいでね??。その前までは、まるで自分を痛め付けるように戦いに明け暮れていたんだよ。そんなグレイグ様を見るに見かねた王様は、作戦の実行を見送っていたんだけどね」
ジュイネ
「(???グレイグ、将軍)」
男性
「おぉ、悪魔の子??ではなく勇者様、目を覚ましたのだね。是非とも、君に聞きた
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