男装の勇者
第四話:王女と王子と騎士と
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──??」
カミュ
「ハハッ、分かり易いおっさんだぜ」
グレイグ
「からかうのもいい加減にしてくれ、俺はもう行くぞ」
カミュ
「───あんたがまたそうして離れてる間に、オレがあいつに手を出したらどうするよ」
グレイグ
「!?」
カミュ
「冗談だって、本気にするなよグレイグのおっさん?」
グレイグ
「(??どこまでが冗談なのだ、こいつは)」
────────────
─────────
──────
夜中、暗がりの小屋内にて、まだ熱の下がりきらない中朧気に目を覚ます。
ジュイネ
「?????」
???
「よう、目が覚めたかジュイネ」
ジュイネ
「カミュ??? グレイグ、は??」
???
「やっぱあのおっさんが気になるか? 安心しろよ、お前より回復が早くてとっとと部下達と自国に帰ってったぜ」
ジュイネ
「そう、なんだ??。他の、みんなは?」
???
「夜中だからまぁ寝てる。今はオレがお前を一人で看病してるみたいなもんか」
ジュイネ
「どうして、初めて会った時みたいに、フード被ってるの???」
???
「気にすんなよ、単なる気まぐれだ。それより、ジュイネ??」
ジュイネ
「え、なに───」
フードを被ったままのカミュは素早い動きでジュイネに掛かっている毛布を払い除け、その上に乗っかり両手首を上向きに掴む。
ジュイネ
「???っ!?」
???
「あの将軍のおっさんはやめとけって、お前とは釣り合わねぇ」
ジュイネ
「何を、言ってるの??苦しいから、上に乗るのはやめてよ??」
???
「───オレにしとけって、あんな20も離れたおっさんに惑わされんなよ」
ジュイネ
「何の、こと??? 手首、痛いからそんなに強く掴まないでよ??」
???
「しらばくれるなよ??お前が、グレイグ将軍に色目使ってんのは分かってんだぜ」
ジュイネ
「そんなこと、してない??。お願いだから、こんなことやめてよ??!」
???
「今ここで、全部はだけさせて蹂躙してやろうか。あのおっさんに手を出されちまう前に。他の奴らは、実は強制的に眠らせててな。心配すんなよ、死なせちゃいねぇから。だが暫くは起きねぇな」
ジュイネ
「おかしいよ、そんなのカミュじゃない??どうしちゃったのさ??」
???
「オレはとっくの昔にまともじゃない??盗賊稼業ってのはそんなもんだ。お前の心があのおっさんに盗まれたんなら、盗み返すまでだぜ」
ジュイネ
「やめ??っ、やめてってば??! グレイグ??っ」
???
「その名前を呼ぶかよ??オレしか見えないように、オレの名しか呼べ
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