男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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カミュ
「??しっかし暑いな、砂漠だからしゃーないんだろうが??」
ジュイネ
「カミュ、大丈夫??? もっと水飲む?」
カミュ
「いやいいって、オレばっかり水飲むわけにいかねぇだろ。お前が飲んどけ」
ベロニカ
「あたしとセーニャは前にもここら辺来た事あるけど、虹色の枝の情報までは知らなかったわね??。ていうかカミュ、あんた暑いの苦手なんじゃないの?」
カミュ
「寒いのは得意なんだが、こうも暑いとな??」
セーニャ
「カミュ様は、寒い地方のご出身なのですか?」
カミュ
「別にオレの事はいいって。??それより、サマディー王国が見えてきたんじゃねぇのか」
ジュイネ
「そうだね、もう少しだからがんばろう」
カミュ
「??お前よくそんな厚着してて平気な顔してるな。汗かいてるようにも見えねぇぜ」
ジュイネ
「そうかな、これでも一応暑いんだけど??カミュほどじゃないのかも」
サマディー王国へやってくると、何やら賑わいをみせていた。
ベロニカ
「??どうやら馬レースのファーリス杯が開催されるみたいね」
セーニャ
「ファーリス杯はその名の通り、サマディー王国の王子ファーリス様の名を冠しているそうですわ」
ジュイネ
「馬レースかぁ、観てみたい気もするけど??」
カミュ
「まぁそんな呑気な事してられないわな、いつ追っ手がここまで来るかも分からねぇし??取り敢えず城に行って虹色の枝について聞いてみるか。何なら盗み出す事も考えねぇとな」
ベロニカ
「さっすが元盗賊、考える事が早いわねぇ」
セーニャ
「出来れば正当に入手したいですが、そうも言ってはいられないかもしれませんものね??邪悪なる神の復活の兆しがありその闇を退けるという世界の命運が掛かっていますし。命の大樹の元に向かわなければ、対抗する手段も分かりませんもの」
ジュイネ
「(そんな大袈裟な??って言いたい所だけど、ベロニカとセーニャは勇者を守り導く使命を持っていて、僕は闇を退ける勇者??ダメだ、全然実感が湧かない??。そもそもカミュは、勇者を手助けすることが贖罪に繋がるらしいから付いてきてくれてるだけだし??。僕の存在する意味って、勇者の生まれ変わりだからってだけなのかな??)」
サマディー城の王へ謁見しに来ると、王はファーリス杯の演説の事で頭が一杯らしく虹色の枝について取り合ってくれず、そこへ威風堂々と現れたのは他でもない、ファーリス杯の主役であるファーリス王子だった。
ファーリス王子
「───騎士たる者、信念を決して曲げず国に忠節を尽くす! 弱きを助け強きをくじく! どんな逆境にあっても正々堂々と立ち向かう!!」
ベロニカ
「何かめんどくさいのが来たわ??
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