男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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も姿を見掛けませんでしたけど??」
ベロニカ
「ちょっと待って、相手はサソリでしょ??? だったら砂漠の地中に───」
シルビア
「みんな気を付けて、下から来るわよっ!」
ジュイネ
「(下??? あっ、ちょうどファーリス王子の足元??!)」
ファーリス王子
「うわわぁっ、何だ急に!? ボクの足元が盛り上がって───」
ジュイネ
「ファーリス王子、危ない!!」
ファーリス王子の足元から砂を巻き上げつつ現れたのは紛れもなく砂漠の殺し屋、デスコピオンだった。凶悪な顔と巨体の黄金色の皮膚は見るからに硬く鋭い鎌を持っていて、突如出現した際にファーリス王子を庇いに出たジュイネがデスコピオンの鋭い鎌に左肩を裂かれてしまい二人は真横に倒れ伏す。
ジュイネ
「ぐっ??」
ファーリス王子
「う、あ??ジュイネさん、大丈夫か???!」
セーニャ
「ジュイネ様??! 今回復呪文を───」
シルビア
「待ってセーニャちゃん、今駆け出したらアナタがデスコピオンの標的になるわ。アタシとカミュちゃんでサソリちゃんを引き付けるから、その隙に回り込んでジュイネちゃんを回復してあげて! ベロニカちゃん、攻撃呪文の援護頼むわよっ!」
ベロニカ
「まっかせなさい!!」
ジュイネ
「(デスコピオンの気が僕とファーリス王子から逸れたみたいだけど??参ったな、いきなりダメージを受けるなんて)」
ファーリス王子
「あわわっ、左肩から血が??どど、どうしよう??!?」
ジュイネ
「ファーリス王子、出来るだけデスコピオンから離れて。ここは僕達で何とかするから」
ファーリス王子
「で、でも??」
ジュイネ
「君が剣を手に戦えないなら足手まといなんだよ、下がってて!」
ファーリス王子
「???!!」
セーニャ
「ジュイネ様、怪我の具合は??!? 今、回復しますね??!」
デスコピオンの巨体を回り込んでジュイネの元に回復しに来てくれるセーニャ。
ジュイネ
「あ、ありがとうセーニャ??(自分でも回復出来るけど、セーニャの方がやっぱり回復呪文の威力が強いな??。よし、痛みも引いたし僕も戦闘に加わらないと)」
背から剣を引き抜き、デスコピオンへと颯爽と向かって行くジュイネの背中をファーリス王子は思わず見とれてしまう。
ファーリス王子
「(なんて、かっこいいんだ??騎士じゃ、ないはずなのにジュイネさんは───)」
デスコピオンは強敵だったが、ジュイネ達5人が協力して討伐に成功し、ファーリス王子が倒したという証拠とする為に死骸を鎖に繋ぎ台車に乗せサマディー王国に兵士達が運んで行く事となった。
シルビア
「アナタ??本当にこのままで
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