男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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控え室から出て仲間と合流する。
セーニャ
「ジュイネ様、お疲れ様でした。優勝は出来ませんでしたが、素晴らしい走りでしたわ??!」
ベロニカ
「惜しかったわねぇ、まぁあの旅芸人さん結構手練みたいだったし、負けたのは仕方ないかしら」
カミュ
「ジュイネの良い走りをあのヘタレ王子の手柄にされるのは癪だが、虹色の枝の為だ??ファーリス杯閉幕式が終わるまで待ってろって言われたんだろ?」
ジュイネ
「うん、使いの者を寄越して改めて城に招くって」
そして改めて城に招かれ、謁見の間にてファーリス王子がサマディー王と王妃に一通り褒め称えられた後、虹色の枝の件を王子が話し出そうとした矢先、一人の兵士が慌てた様子でデスコピオンが出現したと報告しに来た。
デスコピオンは砂漠の殺し屋と呼ばれており度々サマディーの脅威になっているらしく、北西部に現れたそれがいつ襲って来るかも分からない為早々に手を打たなければならず、サマディー王はファーリス杯で勇敢な走りを見せた息子の王子に何の躊躇もなく期待を込めてその討伐を命じる。
ファーリス王子
「わわ、わっ??私が、砂漠の殺し屋を討伐するの、ですか???!(そんな無茶な??こ、ここはまたジュイネさんに??ジュイネさん達に頼めば、何とかっ)」
ジュイネ
「(ファーリス王子、震えてる??。サマディー王には武者震いって言われてるけど、どう見ても怖がってる。それに??僕に送ってくる視線が助けを求めてる。これはきっと、代わりの討伐を頼まれるんだろうなぁ??)」
ファーリス王子は砂漠の殺し屋討伐を受け、一旦自室に戻る際ジュイネ達を呼び、虹色の枝の件はデスコピオンを倒すまで保留にし土下座をしてまで頼み込んでくる。
ファーリス王子
「キミ達は見た所腕も立つようだし、どうかこの通りだ! ボクの代わりに砂漠の殺し屋を倒して下さい??!! 虹色の枝の件はその後必ず掛け合うからっ!」
ベロニカ
「はぁ??。ここまで来ると馬鹿を通り越して哀れね。虹色の枝の事が無ければ絶対断ってるわ」
セーニャ
「砂漠の殺し屋、ですか??今の私達に倒せる相手だといいのですが」
カミュ
「(こんな事なら在り処を突き止めて盗み出した方が早かったかもな)」
ジュイネ
「(あはは??)」
ファーリス王子
「引き受けてくれるんだね???! じゃあボクは一足先に多くの兵を連れて出陣するから、キミ達はその後から助っ人として来てくれっ!」
城門前でファーリス王子のデスコピオン討伐出陣を見届けて城門を出、砂漠の北西部へ向かおうとした時城門の高台からあの旅芸人が声を掛けてきてジュイネ達の目の前に華麗に着地する。
シルビア
「アタシ、馬レースに飛び入り参加した旅芸人の
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