男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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ファーリス王子
「キミの仲間にこの事を話しても構わないけど??それ以外には他言無用だからね。それさえ守ってくれれば問題ないよっ」
ジュイネ
「分かり、ました??。ファーリス王子の影武者となって、僕がファーリス杯に出場します」
ファーリス王子
「ありがとう??! そう言ってくれると思ったよ??!! 父上や母上、民に実力に見合わない期待ばかりされて、正直うんざりなんだ??」
旅芸人
「───??」
ファーリス王子
「じゃあ明日早目に馬レース会場の待合室に来てくれたまえ、期待しているよっ」
ジュイネ
「はい??(何だか複雑な気持ちだな??)」
宿屋に戻って仲間に事情を説明するジュイネ。
カミュ
「??一国の王子が呆れたもんだな。ジュイネなんて亡国の王子だってのによ」
ベロニカ
「同じ王子でもこれほど出来が違うとはねぇ??馬にもまともに乗れない王子とか」
セーニャ
「お、お二人共少し言い過ぎですわ??。ファーリス様は、実力に見合わない期待ばかりされていると仰っていたそうじゃありませんか」
カミュ
「だからって同情の余地はねぇだろ。まぁこの際虹色の枝の為だと思えば何とかな??」
ベロニカ
「盗んで下手に追われる事になるよりはいいんじゃない? ファーリス王子に思いっ切り恩を売っておきましょうよ。??って事でジュイネ、明日のファーリス杯頑張りなさいねっ。あんたなら優勝くらい簡単でしょ」
ジュイネ
「簡単ってことはないと思うけど??がんばるよ」
翌日、ファーリス杯の待合室へ。
ファーリス王子
「やぁ、来てくれたねジュイネさん。??ここに居る兵士達は事情を知っているから、問題ないよ。さぁ、この鎧と兜に身を包んでくれるかな? 着替えはそこの仕切りでしてくれたまえ」
ジュイネ
「??はい(仕切りから覗かれることはないと思うけど??なるべく早く着替えよう)」
ファーリス王子
「───おぉ、気品も漂っているし、サマになっているね! これなら誰も影武者だなんて気付かないだろうさっ」
ジュイネ
「????」
鎧と兜に身を包み騎乗するジュイネ。
ファーリス王子
「それじゃあ幸運をいのるよ、勇敢な走りを期待してるねっ!」
ジュイネ
「(勇敢な走り、かぁ??。さすがに鎧を着て兜を被ってると身体の重みが違うなぁ。いつも軽装で乗ってるから勝手が違う??それでも何とかいい走りを見せなきゃ)」
ジュイネ
「(───あ、観客席にカミュとベロニカ、セーニャが居る??大きく声には出せないだろうけど、手を振って応援してくれてるんだな。がんばらないと)」
シルビア
「??ファーリス王子〜、お初にお目にかかりますわ。
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