男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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けで話すなんざ??ぜってぇ何かあるだろ」
セーニャ
「私には特に、悪い方のようには見受けませんが??」
ベロニカ
「虹色の枝を交換条件にしてる時点で怪しいじゃないのよ」
ジュイネ
「大丈夫だよ、僕が何とかするから??。みんなに助けられてるばかりじゃいけないと思うし」
カミュ
「しょうがねぇな??何かあったらすぐ逃げろよ。オレ達はファーリスに気付かれないようにサーカステントの近くに待機してるからな」
夜になり、城下町のサーカステント入口付近へ向かうとそこには黒いフードを被った姿の王子が居た。
ファーリス王子
「───やぁ、待ってたよジュイネさん」
ジュイネ
「は、はい??それで、話って」
ファーリス王子
「まぁまぁ、中に入ろうじゃないか。今ちょうど有名な旅芸人の見せ場みたいだからね、盛り上がってる所だしそれを観賞しつつ話そう」
旅芸人
「〜〜〜♪」
ジュイネ
「(すごいナイフ捌き??見とれちゃうなぁ)」
ファーリス王子
「??そろそろ本題に入ってもいいかな?」
ジュイネ
「あ、はい、どうぞ??」
ファーリス王子
「キミ、馬に乗れるかい?」
ジュイネ
「???? 乗れます、けど」
ファーリス王子
「もしかして、結構得意だったり???」
ジュイネ
「えぇ、まぁ??小さい頃から慣れてます」
ファーリス王子
「それは良かった! これ以上の適任は居ない! ファーリス杯を目前にしてボクはなんて運がいいんだっ!」
ジュイネ
「?????」
ファーリス王子
「あぁ、一人で興奮してしまってすまない。??実はボク、まともに馬に乗る訓練をしてなくて馬レースに出場するほどの走りなんて出来ないんだっ」
ジュイネ
「えっ?」
ファーリス王子
「だからキミにボクの影武者になってもらって、ファーリス杯に出場してほしいんだよっ」
ジュイネ
「そ、そんな??見た目ですぐバレますよね」
ファーリス王子
「そこの所は心配要らないよ、専用の鎧と兜に身を包むからね。ボクとキミの背丈はほぼ一緒だからバレないよっ」
ジュイネ
「王子の影武者、となると??やっぱり、優勝しなきゃいけないですよね??」
ファーリス王子
「それはまぁ出来れば優勝してもらいたいけど、そこまでは望まないよ。勇敢な走りさえ観客や父上と母上に見せれば、順位は関係ないからねっ」
ジュイネ
「(そんなものなの????)」
ファーリス王子
「どうかな、やってくれるかいジュイネさんっ? ボクのお願いを聞いてくれたら、虹色の枝の件をボクが直に父上に掛け合ってあげるよっ?」
ジュイネ
「(これは??断れないやつだ??)」
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