男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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ンに次々に直撃して行き、多くの船団が現れジュイネ達の乗る船を援護し、その船団を仕切るのはダーハルーネの町長で喋れなくなった息子を囀りの蜜で回復してくれた礼としてジュイネ達を助けてくれたのだった。
喋れるようになった男の子の話によると、喉に強力な呪いを掛けたのはホメロス将軍らしく、海沿いで魔物と話していたのを見られたのに対する口封じだったらしい。
ダーハルーネの町長は咎められるのを覚悟の上でジュイネ達をその場から逃してくれたのだった。
ホメロス
「(悪魔の子??いや、勇者ジュイネよ。いずれその勇者の力、必ずやあの方に献上してみせよう)」
ベロニカ
「ふぅ??ダーハルーネの人達とシルビアさんの船のお陰で、何とか逃げきれたわね」
シルビア
「船の舵を握ってくれてるのはアリスちゃんっていうの、よろしくねっ♪」
セーニャ
「それにしても立派な船ですわ??シルビア様凄いんですね!」
シルビア
「セーニャちゃんったら照れちゃうじゃな〜い、大した事ないわよアタシなんてっ」
カミュ
「さて、ダーハルーネの町長によると虹色の枝の商談はグロッタって町に決まったらしいからまずは内海からバンデルフォン地方に降り立たねぇとな」
ジュイネ
「????」
カミュ
「お、おいどうしたジュイネ、何かフラついてんぞ? 船酔いでもしたか?」
ジュイネ
「え? そうなの、かな??。何だか、緊迫した状況から解放されたら気が抜けた感じがして??」
言いながら気を失いそうにジュイネが倒れ掛かるのをカミュが支える。
セーニャ
「ジュイネ様、カミュ様が捕まった時かなり心配しておられましたから??ご自分を責めていらしてましたし」
カミュ
「あれはお前のせいじゃないだろ??オレの意思で庇ったんだ、責任感じる必要ねぇよ」
ジュイネ
「だけど??」
今にも気を失いそうな朧気な目をする。
カミュ
「あーもう、今は何も考えずにお前はもう寝ろ。??おっさん、船室に休めるとこあるんだろ?」
シルビア
「もちろんよ、ちゃんと整ってるから遠慮なく使って頂戴ねっ」
ベロニカ
「じゃあカミュ、ジュイネの事お願いね。??言うまでもないと思うけど変な気は起こさない事よ?」
カミュ
「起こさねぇっつのッ」
ジュイネ
「(グレイグ、将軍は??イシの村のみんなを、守ってくれてる??。早くみんなを、解放してあげられるように??強く、ならなきゃ───)」
ジュイネは一時的に深い眠りに落ち、その後は体調も回復して目覚め、一行は船でバンデルフォン地方へ赴きユグノア地方のグロッタの町を目指す。
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