男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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が良いだろう、特別に聴いてやる」
ジュイネ
「グレイグ将軍は??今どうしてる?」
ホメロス
「??何故お前がグレイグを気にする必要がある」
表情が一層冷たくなるホメロス。
ジュイネ
「?????」
ホメロス
「そういえば、アイツもやけに悪魔の子を気にしていたな??。勇者を育てた村人を全員皆殺しにしようとしていた所に勝手に現れ、殺す必要は無いと宣ったが??フン、今思えば情けを掛けずに皆殺しにすべきだったな。いや??今からでも遅くはないか。地下牢に閉じ込めている村人全員を殺すくらいはな???」
ジュイネ
「???っ!」
キッとホメロスを睨み据えるジュイネ。
ホメロス
「あぁ??そういえばグレイグの事だったか。奴はお前をデルカコスタ地方で捕えられなかったのを咎められ、暫く謹慎処分となったぞ。相変わらず馬鹿な奴だ??それでも地下牢に閉じ込めているイシの村の住民の世話を怠らないときたものだ」
ジュイネ
「(???! グレイグ、将軍───)」
ホメロス
「成程??お前の拷問にあたった兵士達によれば、確かに“そちらの気”があるな」
ジュイネ
「(????)」
シルビア
「!! もう大丈夫よジュイネちゃん達、アタシに任せてっ」
何かに気付き一人海に飛び込むシルビア。
ベロニカ
「えっ、シルビアさん????」
セーニャ
「わ、私達も飛び込んだ方がいいのでしょうか??!?」
ホメロス
「ハハハッ、これは愉快なものだな! 早速仲間に裏切られるとは───」
汽笛の音と共に大型船が颯爽と現れ、陸を面してギリギリに通り過ぎようとする。
シルビア
「みんな〜、飛び乗るのよ〜!!」
カミュ
「あのおっさん、いつの間に船に??」
ジュイネ
「とにかく、言われた通り船に飛び乗ろう!」
ジュイネ達は意を決して船に飛び移り、デルカダール兵達は船で逃げられるのを阻止しようと試みるが鎧を着込んでいるせいもあって跳躍力が出ずに海に何人か落ちて行き、大型船は速度を増してダーハルーネから離れる。
ホメロス
「フン、このまま逃げ切れると思うなよ??!」
ベロニカ
「??ちょ、ちょっと! 前方にでっかいイカが現れたわよ!?」
シルビア
「やだぁ、クラーゴンじゃないのよ! 外海ならともかくこんな内海に現れるなんて聞いてないわっ!?」
セーニャ
「このままではあの大きな触手に船が絡めとられてしまいます??!?」
カミュ
「戦う??にしたって圧倒的に不利だが、やるしかねぇだろッ」
ジュイネ
「(勇者の力??勇者の力ってこんな時にどうやって出せば)」
そこに大砲の音が響いてくるとクラーゴ
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