男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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るのよ? 無策で突っ込んでもすぐ捕まるのがオチだわ」
セーニャ
「カミュ様、大丈夫でしょうか??あの冷たい瞳の将軍に何か酷い事をされてなければいいのですが」
シルビア
「まずはカミュちゃんの状況を把握しないとね、なるべく高い所からコンテスト会場を見てみましょ。その為には兵士達に見つからないように行動しなきゃね」
ジュイネ
「(カミュ??)」
ジュイネ達は夜間のダーハルーネを巡回するデルカダール兵達の目を欺きつつ、高い位置にある渡り橋の上に降り立って町の北端のコンテスト会場に目を凝らした。
??すると柱に磔にされ項垂れているカミュを見つけ、そのすぐ近くに脅すように佇むホメロス将軍がまるでジュイネ達がすぐ近くに居るのを把握しているかの如く朗々と声を上げる。
ホメロス
「悪魔の子ジュイネよ、仲間をなぶり殺されたくなければさっさと姿を見せるのだな! それとも、こいつはもうお前にとって不要なのかッ?」
ジュイネ
「あいつ??!」
シルビア
「ジュイネちゃん、挑発に乗っちゃダメよ。彼の思う壷だから。確か裏手に回れる道があったわね??そこから奇襲を掛けましょ」
ベロニカ
「シルビアさん、さすが頭の回転が早いわね??」
セーニャ
「ジュイネ様、落ち着いて確実にカミュ様をお助けしましょう」
ジュイネ
「分かってる、??行こうみんな」
ホメロス将軍とデルカダール兵に占領されたコンテスト会場の裏手に回り込んだジュイネ達は、背後からホメロスに奇襲を掛ける。
ホメロス
「???!? 悪魔の子とそれに付き従うドブネズミらしくコソコソと??貴様らなど私一人で十分だ、わざわざ囚われに戻った事を後悔させてやるッ??!」
二刀流での剣技とガード率の高さ、闇の呪文や状態異常を駆使するホメロスに手こずるジュイネ達だが、何とかホメロスに膝をつかせその隙に縛られたカミュを救出する。
ジュイネ
「カミュ、大丈夫?」
カミュ
「オレに構うなって言ったのに危険を冒してまで助けに来るとはな??」
ジュイネ
「何かを果たすためにカミュにとって勇者の力が必要なんでしょ、だったらこんな所で終わるわけにいかないよね」
カミュ
「へへ、言ってくれるぜ??ありがとなジュイネ」
ホメロス
「??仲間を助けて余裕振っている場合か、悪魔の子よ?」
数多くのデルカダール兵がジュイネ達5人をじりじりと海沿いに追い込み迫る。
ホメロス
「ククク??そのまま海に飛び込んでサメにでも喰われるか、大人しく我々に捕まるか選ぶがいい」
ジュイネ
「??ホメロス将軍、あなたにひとつ聴きたいことがある」
ホメロス
「ほう??? 悪魔の子などに語る口はないつもりだ
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