男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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ホメロス
「こんな所で浅はかなネズミ共を発見するとは??わざわざ出向いた甲斐があったという事か」
ジュイネ
「(あの人は??そうだ、デルカダール城の王の間にグレイグ将軍と共に居たホメロスっていうもう一人の将軍。だとしたらこの人が、僕の育ったイシの村を焼き払って───)」
カミュ
「マズいぞジュイネ、ここは逃げるしか??!」
しかし多くのデルカダール兵達に退路を断たれる。
ホメロス
「逃がさんぞ、悪魔の子とその仲間よ。───容赦はするな、多少痛めつけて構わん、捕らえよ!!」
カミュ
「クソ、囲まれた??いつの間にこんなにデルカダール兵がッ」
ジュイネ
「(どうすれば??っ)」
シルビア
「ちよーっと待ちなさーいアナタ達! 神聖な海の漢コンテスト会場でのおイタはダメよ!!」
ベロニカ
「??ほらほら、そこから退かないと火傷するわよ!!」
大きな火の玉を作り出しそこから弾けた幾つもの勢いのある火の玉がデルカダール兵達を襲う。
ホメロス
「チッ、まだ仲間が居たのか??!」
デルカダール兵達とホメロスがベロニカの攻撃呪文に気を取られている隙に、セーニャが声をなるべく出さずにジュイネとカミュに大きく手招きして逃げ道を確保してくれる。
セーニャ
「(さぁ、今のうちにこちらへ??!)」
ジュイネ
「(せ、セーニャ、僕の手を引かなくても)」
ホメロス
「???!? 逃がすものかッ!」
コンテスト会場から逃げ出すジュイネに気付いたホメロスは、その背中へ向けて闇の呪文を放つ。
カミュ
「───ジュイネ、危ねぇッ!」
ジュイネ
「えっ???」
ジュイネへ放たれた闇の呪文に気付いたカミュは身体を張ってジュイネを守り、闇の呪文の直撃を受けてうつ伏せに倒れ込む。
カミュ
「う、ぐ??ッ」
ジュイネ
「カミュ!」
セーニャ
「カミュ様??!?」
カミュ
「オレに構うな、そのまま逃げろジュイネ??!!」
ジュイネ
「けど??!」
セーニャ
「???っ!」
ジュイネ
「セーニャ???!」
カミュの意思を尊重したセーニャはジュイネの手を強く引いてその場から逃れ、倒れたままのカミュは多くのデルカダール兵に追いつかれ捕まる。シルビアはカミュを今は助けられないと判断し、ベロニカと共にセーニャとジュイネに続いてその場から逃れ船のドッグ近くの死角に隠れる。
シルビア
「ふぅ、何とかあの場から逃げられたけど??」
ジュイネ
「僕を庇って捕まってしまったカミュをすぐに助けないと??!」
ベロニカ
「待ちなさいってジュイネ、気持ちは分かるけど町中にデルカダール兵が配置されて
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