男装の勇者
第二話:騎士たる者の誇り
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ていてくれ、ジュイネさん??!!」
カミュ
「ほーん??ジュイネが身体を張っただけはあるな。もしこのままジュイネが死ぬような事になったら絶対許さねぇが」
シルビア
「まぁまぁカミュちゃん、そんな殺気立たないの。アタシ達もジュイネちゃんに出来る事をしましょ」
結局の所、ジュイネは三日三晩苦しむ事にはなったが貴重な素材でセーニャとベロニカが協力して調合した強力な解毒薬によって身体から毒が全て抜け、背中に負った大きな傷も回復呪文で治癒した。
その後のサマディー王と王妃はファーリスに過度な期待という重圧を掛けていた事を反省し、当のファーリスは心を入れ替えて日々鍛練に励む事にし、重症から回復したジュイネとその仲間達を玉座の間に呼び改めて虹色の枝の件をサマディー王に申し入れたものの───
ファーリス王子
「??何ですって!? 今年のファーリス杯を開催する為に国宝の虹色の枝をダーハルーネの商人に売ってしまわれたのですか?!」
カミュ
「あーぁ、王子も王子なら国王も国王だぜ??」
ジュイネ
「あはは??仕方ない、よね??」
ベロニカ
「あたし達のこれまでの頑張りは、何だったのかしら」
セーニャ
「ま、まぁ??次の目的地はダーハルーネという事で??」
ファーリス王子
「本当に、ほんっとうに申し訳ない!! 虹色の枝がいつの間にか売られていたなんて知らなかったんだ??なのにこんなにジュイネさん達に迷惑を掛けてしまって??!」
ジュイネ
「顔を上げてよ、ファーリス王子。手掛かりが全く無くなったわけじゃないし、色々経験も出来たから良しとするよ」
カミュ
「死にかけたくせによく言うぜ??」
ファーリス王子
「あぁジュイネさん??キミはどこまで素敵な人なんだ??! いつか今度は、ボクがジュイネさんを助けられるようになる為に日々鍛練を怠らずに頑張るよっ!」
ジュイネ
「うん、がんばってねファーリス、離れていても応援してるよ」
ファーリス王子
「ぐはぁっ、呼び捨てにしてくれた上に応援してくれるジュイネさんの笑顔が眩しい??っ」
ベロニカ
「やっぱり馬鹿じゃないの、この王子」
カミュ
「(全く、無自覚に相手を魅了してんじゃねーよジュイネ??先が思いやられるぜ)」
セーニャ
「??シルビア様のお姿が見えませんね、またどこかへ行ってしまわれたのでしょうか」
ベロニカ
「あの人旅芸人だし、その内また会えるんじゃない?」
カミュ
「ただの旅芸人にしちゃ、随分腕が立つようだけどな」
サマディー王国の城門前から旅立とうとした時、城壁の上から声が掛かり目の前にあの旅芸人が降り立つ。
シルビア
「ジュイネちゃん達〜!」
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